あかねぶろぐ。

永遠なんてないよ。

水月 Grand Package感想。

多少のネタバレあり。
あとで自分が見返すためのまとめなので、レビューというより雑記となります。

プレイ時間。      総合得点。
約30時間。      ★★★★★★☆☆☆☆。

今作終了時点でのキャラの印象。
雪>花梨>那波=マリア≧和泉>アリス>鈴蘭。
プレイした攻略順&おすすめ攻略順。
花梨→和泉→鈴蘭→アリス→マリア→双子→雪→那波。
(いずれもBADが先)
好きなシナリオ順。
雪>那波>和泉>マリア>花梨>アリス>双子>鈴蘭。


七月七日終了時点での感想。
小休止、というわけではないけれど、キリがいいから一度つり乙から離れて積んでいる作品をプレイしようと思い立ち今作に。
タイトルだけは以前から知っている、いわゆる過去の名作。この度20周年ということで装い新たに発売されると耳にし興味本位で購入した次第。
ということでここまで進めたが・・・いい意味でも悪い意味でも、たんたんと物語が進行していくなぁと。
まだ謎な部分が多すぎてなにかを推察するとかはまったくできないけれど、気になるのはやはり牧野さんの正体。
途中ひぐらしのなく頃にを想像し、「牧野さんは既に死んでいて、しかし透矢にだけは視えているのではなかろうか」「牧野さんと透矢を合わせられない事情があって、みんなはそれを隠そうとしているのではないか」等々疑いつつプレイしていたが、まったくの見当外れだったwwでも、未だに誰かが「嘘だッ」と叫んでもおかしくはない。そんなことをヒグラシの鳴き声をバックに、考えてたりはする。
それにしても那波町だの那波だのナナミだの、どれだけ被せるのってwwナナミっていうのが伝承上の人物で、透矢のことを?ご主人様っていうのも謎だし・・・そこらへん雪さんが知っていそうな雰囲気だけど、まぁまだ明かされるのは先のルートかな。雪さんでいえば那波とはこれまで面識ないというのもおかしな話だよなぁ。
とまぁそんなことを考えつつ、現時点ではそんなに書くこともないため、とりあえず花梨ルートを攻略しようと思う。

花梨ルート。
なんかよくわからないままハッピーエンドになっていた、というのが率直な感想。
過去と現実が交錯するのは理解できるが、夢の話が加わるともう駄目。那波がいったいなんの話をしているのか・・・マヨイガだの常世の門だの、花梨の意識を取り戻すため夢の中へ行くとか意味不明すぎてもう・・・まぁ現段階ではそれでいいのかもしれないが。
それに加えて透矢の記憶喪失も話を混乱させるのよなぁ。というかこれまで考える機会がなかったけれど、記憶喪失って怖いよなと。周囲の人達が口裏合わせて、「前はそういう生活を送っていた」といえばそれが現実になっちゃうんだから。花梨とか庄一を疑っているわけではなく、あくまで現実問題として。
それじゃあわからないことが多くて楽しめなかったかというと決してそんなことはなく。それはキャラの魅力はもちろんこと、話の運び方だったり恋愛のもつれ方だったり、様々な要因が上手に絡まっていたお陰。構成が上手だからこそ、今後の展開に期待がもてるというもの。
お次はとってもかわいそうな目にあっていた和泉ルートへ。

和泉ルート。
展開的には前ルートと一緒だが、和泉ちゃんの気持ちや周囲で起こっていたことを深く知れてなかなかに楽しめた。
ただ、町の開発を阻止するための紛争劇を勝手に期待していたから、拍子抜けしたというのも事実だが。
真っ先に出てくる言葉が、庄一いい人すぎね?ということ。どんな時でも自分のことより友達優先、好きな人の幸せを喜び透矢に嫌味のひとつもないとか聖人君子かって。
ストーリー云々は別として、庄一に幸せになってほしいから、透矢と花梨が付き合ってくれたほうが理に叶うなと思ったりww
それにしても花梨が倒れてから復活に至るまで、今回必要だったのが涙石と掛け声だけだったのが謎だなと。もしかすると裏で牧野さんがいろいろやって、だからこそ花梨BADエンド同様死を免れなかったと考えれば腑に落ちるが。
あと、透矢はもう少し和泉ちゃんの気持ちを察してあげようよともやもやした。記憶喪失という大きなハンデを背負っているのはわかるが、それにしたって鈍いというか頼りないというか・・・。
あ、そういえば前ルートで一切登場がなかった鈴蘭には驚いた。こんな妹がほしい人生だった・・・。

鈴蘭&アリス&マリア&双子ルート。
似たような展開だったためまとめて。
話そのものは小難しかったにもかかわらずすんなりと頭に入ってきたのは、ひとつひとつの事柄を丁寧に紐解いていたからだろう。
だからこそとても楽しめたし、今後のルートにも期待が持てるというもの。
それにしても魔女だの思い込みの力だの、こうした世界を見せられてしまうと牧野さんはともかく雪さんのルートが不安になってくる。
いやだって、誰かとくっついた後、透矢の家で暮らしているのに雪さん登場していないよねっていう。単純に恋人気分を味わってもらいたいがため、敢えて登場させなかっただけだとしても、テキストで軽く言及されていてもおかしくはないと思うのだが・・・杞憂で終わってくださいほんと。
アリスのあまりの賢さに違和感を覚えたりしたが、まぁ18歳以上だしということで納得して敬愛。
というか、まさか鈴蘭にまでえっちシーンがあるとは思わなんだ・・・まぁ18歳以上だし(ry
そういえば透矢は以前神隠しにあっているという情報が出たなぁと。それはナナミがママになっているときだとしても、その詳細も、防空壕で牧野さんの父親がなにをしているのかもわからずじまいだし、そこらへんも含めて今後に期待。

雪ルート。
展開にわくわくしすぎた。が、それと同時に、これで終わりか・・・っていう感じ。結局のところ、すべて明かされるのは那波ルートなんだなって。
夢と現実、過去と未来が交錯してて、一体どれがほんとうなのか。まさに制作側の狙い通りだろうが、最後までよくわからなかった。
だけど、雪さんと幸せになれるならそれがなんだって構わない。と思わせてくれるほど雪さん最高でした。
これやっばいです。あんな子がメイドで毎日家にいたら、そりゃ恋にも落ちますわ。全てを投げ売ってでも探しに行きますわ。
こんなに面白いなら、いっそ那波ルートを先にプレイして、世界の仕組みを理解した上で今ルートに臨むべきだったかな。
早く続きをプレイしたいから感想は短めに。
・・・花梨の舞が失敗するのを防ぐためにタイムリープして奔走する、という展開も面白そうだなと思ったりした。それこそひぐらしみたいな感じだがww

那波ルート。
予想以上に何も語られなかったなと。
前ルートでなにか知らないうちにスイッチが入ったらしく、わりと真面目に考察しながらプレイしていたが・・・駄目だ。謎が多すぎてよくわからん。
なにをどう考えても推測の域を出ないのよなぁ。もう一度初めからプレイすればわかることも多々あるだろうけれど、それでも伏線を回収しなさすぎだと思う。
透矢が神隠しにあった以前からこの物語は始まっていたみたいだし、そうなると透矢の父親の情報が不足しすぎているのよな。
透矢の父親の願いによって、(妻に似た?)雪さんが現れたと仮定するならば、那波の父親もそれに習って行動していた。だけど手記にはそうしたことは書かれていなかったし・・・そもそも雪さんが謎すぎて。
そもそも雪さんそのものが存在しないのでは、と考えもしたが、透矢以外からも認識されているし・・・となるといよいよもって、透矢が事故にあってから綴られた物語、プレイヤーにとっての現実世界こそが虚構ということになる。
では結局どれが現実か。そうして考えた末、この物語すべてが夢とすると腑に落ちる。あまりにもな結末だし今作すべてを否定しかねないが。
透矢は事故に遭い死んでしまったが、涙石とやらの効力で夢の世界へいざなわれる。そんなオチでいいんじゃないでしょうかはい(思考停止)
ここに書いたのはほんの一例で、実際はもっといろいろ考えてたり・・・ただ、繰り返すがまったくわかりませんww
それにしてもエピローグの那波かわいかったなぁ。


ということで終了。
どこかでも書いたが、全体的に話が難しかったにもかかわらずすんなりと頭に入ってきたのは今作の魅力のひとつといっていいと思う。
あとはキャラ。不思議少女にメイドさんに活発な少女にドジっ子、更には性格の異なる双子だったり幼女だったり。テンプレに沿ったような文句のつけようがない魅力で溢れているが、今作が発売されたのは20年前というのだから驚く。今でもまったく色褪せないキャラたちは、確かに心に刻まれるほど素晴らしかった。
ただ、それよりなにより、ADVにおいて親友ポジがとても大切と思っているからこそ、個人的には庄一を推したい。親友ポジはこでなくちゃ!!
あんなにも完璧な親友がいる透矢が羨ましい。というか、なんで花梨も和泉ちゃんも透矢に目がいくのだろう。まぁ記憶喪失になる前のことを知らないから多くは書かないが。
とまぁ土台はしっかりすぎるほど良くできていたのに、惜しむらくは伏線を残しすぎたこと。どうしてこうなった・・・。
ということで、いろいろ考慮した結果★×6という結果に。
これを機に描き下ろしシナリオとかで、少しは謎を解いてもよかったのではないでしょうかF&Cさん。今からでも和泉ちゃんの父親方面の話をですね・・・。
まぁ修正パッチを出さない時点でそれほど力を入れてないのかなぁと悲しい気持ちになったり。