ネタバレあり。
あとで自分が見返すためのまとめなので、レビューというより雑記となります。
プレイ時間。 総合得点。
約40時間。 ★★★★★★★★☆☆。
OP終了時点でのキャラの印象。
弥栄>かぐや≧虹夢。
今作終了時点でのキャラの印象。
弥栄>かぐや=虹夢>あてな。
プレイした攻略順&おすすめ攻略順。
虹夢→弥栄→かぐや→あてな。
好きなシナリオ順。
あてな>かぐや>弥栄=虹夢。
怪盗ミッドナイト試験合格時点での感想。
さかき傘さんの新作ということで楽しみにしていた今作。
今回も一切の情報を仕入れずここまでプレイしたわけだが・・・実におもしろい!!
(個人的に)さかき傘さんシナリオは毎回性格が苦手なキャラが多いのが難点なのだが、今回はみんなかわいいし好感が持てるしで不安は完全に払拭。個人的にいちばん大事と考えている盗みを働く前のプロセスも丁寧に描いていて、かつ怪盗をしている際にはプレイヤーの意表を突く出来事も準備されている。それをこれほど文章が上手な人が描けばそりゃおもしろいわなと。
各キャラまだまだ謎に包まれている部分が多いし、恐らくラストに明かされるであろうアイヌの秘宝、アンビシャスの謎。普段ならば、「ここまでが完璧すぎるから後々が不安」と書くところだが、まぁ今作は大丈夫だろう。
・・・書きたいことはまだまだあるが、先が気になりすぎるのでひとまずここで。
御影が時速100キロの物体に飛び乗れる空中感覚を教えてもらった?時点での感想。
かなり中途半端だが、一度話を整理する意味でも区切ることにした。
思った以上に話がややこしい、というよりかなり込み入ってきた。今回のシナリオは特に伏線をばら撒いているからそうみえるだけかもしれないが。
不破沙雪、旧姓根津紗雪は根津院の創設者。その夫である不破零元は過去に盗人の経歴がある天才数学者。ふたりの子である不破沙取は20年前に怪盗ファントムとして名を馳せ、現在は行方をくらませている。
かぐやが求めているものは12個の宝石、引いてはアイヌの秘宝、アンビシャスの完成形。それはレコードの可能性が高く、そこからはアイヌの子守唄が流れて?お宝の在り処を示すヒントになっている。そのお宝というのは、アイヌ民族の思想を鑑みるに、金銀財宝の類ではなく別のなにか・・・といわれている。
アイヌの子守唄は実際に子守唄なのかわかっておらず、誰がいつ、どのようなときに演奏したかも定かではない。
ちなみにファントムも12のアンビシャスを求めていたが、なにかしらの理由で断念したらしい。
わからないことが多く、また、間違った認識もあるかもしれないが・・・伏線の考察を抜きにして現在提示されている重要なことをまとめるとこんなかんじになるのかな。
ただなにより、今一番気になっているのは弥栄ちゃんの正体だったりする。そろそろスポットを当ててくれてもいいのよ?
OP終了時点での感想。
まさかこんな中途半端なタイミングでOPがくるとは思わなんだww
プロローグと呼ぶにはあまりにも長すぎたが、ここまで終えてみて・・・最高です。
シナリオはもちろん、キャラもかわいい声も合ってるBGMも素晴らしい。文句なしです。
ということで前の感想から少ししかプレイしていない気もするが、その間出た情報がたくさんあるため整理を。
石川五右衛門を祖先としているらしい石川一族。紆余曲折(あまり覚えていない)あり石川家は沙幌市の守護者になった。ちなみに根津・有瀬・石川のいずれも、沙幌市開拓時代に入植した家計らしい。
今から20年前、弥栄の母親である密子がファントムに敗北を喫し、沙幌市から直々に御家断絶される。しかし、その意志を引き継いだのは弥栄ちゃんであった。
霊元は石川家以外から出た五右衛門襲名者のひとり、13代石川五右衛門。だったが、沙雪と恋に落ち、石川家を裏切るという形で根津家の一員となる。
Fコインは霊元が創作。今現在手数料はかからないが、いつでも徴収することが可能。
管理コードのアクセスキーはアイヌの子守唄。しかし譜面通りに演奏してもアクセスはできず、沙雪が足したひとつの音が必要。それを知る者は霊元を含め誰ひとりいない。それを知ってか知らずか、アクセスキーを狙うは根津与吉。
根津家は時間泥棒と揶揄されている。時間泥棒=金融業。経営者当主である根津与吉は紆余曲折(あまり覚えていない)あり破産、つい最近まで東京へ逃げ隠れていたが・・・最近金銭目的のため沙幌に戻っている。
みたいなかんじかな?情報量がありすぎてところどころ間違ってるかもww
長々と書いたわりに感想というかただのまとめとなってしまったため、個人的に思っていることをひとつだけ。
霊元が言っていた、「自分の手の中にあるものがどんなものか」という言葉が今後のキーワードとなってくるはず。
OP前に御影がかぐやにそのことを尋ねたときの全員集合の一枚絵。そこから鑑みるに、お金とか魔法とか、そうした類のことではなく、仲間といいたいのではないか。これの意味するところはわからないがww
それにしてもかぐや姫ねぇ・・・いや、これ以上長くなるのは得策ではない(単純に続きをプレイしたい)
とりあえず虹夢ルートから。
虹夢ルート。
完全に、というわけではないがサイドストーリーすぎて拍子抜けした。
考えてみればあたりまえで、ルート前の密度をここにまで引っ張ってしまうと禍根にかかわる部分が大本であるかぐやルートに影響与えちゃうしなぁ。
とはいえ南句先生(立ち絵準備してあげましょうよ)とか根津与吉とかおばさんとか、なかなかな突っ込み具合だった気もするが・・・まぁさかき傘さんだし心配するだけ野暮ってもんか。
今ルートのテーマは数字。なのだが、本編でほんとうに綺麗に解決しちゃっているため特にここに書くことはないのよね。ここまで深く考えたことなかったけれど、説得力もあったし納得もして、しっかりと影響されました。というか、多少込み入ったテーマなのにこれほど綺麗に答えを導き出せちゃうんだなぁと。
虹夢はかわいかったですはい。
そういえばモブキャラに名前がついてたのが珍しくてメモった。
男子A 武呂ケン(ぶろっけん) 男子B 篠田シノビ。
女子A 辺口桃代。 女子B 百合坂サキ。 女子C 町屋ラテ。 女子D 富士良美。
なにかのパロなのかもしらんが見事にひとつもわからないというww
ていうかモブもいい味出してるよなぁ、好感しかない。
とりあえずこの流れで弥栄ちゃんルートへ。
弥栄ルート。
弥栄ちゃんかわいい。
この一言だけで終わらせてもいい気がする。あー弥栄ちゃんかわいい。
ストーリーは言わずもがな、おもしろかった。
前ルートはひとつのテーマから話が発展していたのに対し、今ルートでは一見繋がりがなさそうな話を点在させて最後に一本の線にする。どちらが好み、という話ではなく、ユーザーを飽きさせないための手法をとってくるとは(何度でも繰り返すが)さすがさかき傘さん。
いやもうね、ここまで完成度の高いストーリーだとここで何書いていいかわからないわ。
わからないからこのままかぐやルートへ。
そういえば禍根となる部分はすべてかぐやルートに詰め込んだのだなぁと。話が一気に重くなりそう。
かぐやルート。
アンビシャス、引いてはアレクレピオスの件についてのあれほどあった伏線が綺麗に回収されていてとても清々しい。
今ルートのテーマは、「手の中にあるもの」
これまでの話からその大切さを理解できていると感じていたが、認識が完全に甘いと思い知る。
それは平行世界の話に及んだとき初めて気が付く代物で、想像以上に胸に響いた。
誰しもが持つ日常の中で、あたりまえに存在する近しい人や日々の出来事。そんなあたりまえを今一度大切にしようと思える素晴らしいルートだった。
そしてラスト、まさかのあてなさんルートがあるっぽいのでそちらへ。
あとはファントムの謎や御影が誰かに似ている?みたいな伏線を回収してもらいましょう。
あてなルート。
大団円。
実に素晴らしいお話だった。
しかしながら、クライマックスが盛り上がっただけに序盤のグダグダがどうしても目立ってしまったのがもったいない。
それさえなければ・・・と思うものの、やはり素晴らしいことに変わりはない。
ということで全ルート終了。
どのルートも話が綺麗にまとまりすぎていて、感想がそこまで書くことがないのは逆に困るなと。
ネタバレを交えて書こうかとも思ったが、それはそれで更なるべた褒めをしてしまいそうなので自重した。まぁルート入る前は出た情報をまとめるため、かなりの情報を書いてしまったがww
それでも蓋を開けるとその都度しっかりと説明があったため、ほぼ不必要だったのがわかる。そこらへんも含め、ほんとうによく考えられたテキストだったなと。
余談になるが、こうした話・・・ミステリー・ファンタジー系の話はあまり得意なジャンルではなかったりする。
しかし長い時間をかけてわかりやすく、いちから紐解いて説明してくれるとさすがにおもしろかったなと。
キャラはかわいい、BGMは総じて良い、ストーリーも素晴らしい。総評して★×8という結果に。
・・・ここまでべた褒めしておいて満点じゃないのは、なんかこう、うまくまとまりすぎていたから。天邪鬼でごめんなさい。
ともあれ、さかき傘さんはほんとうに好きなことが再認識できてよかった。次回作、というかFD、お待ちしております。