あかねぶろぐ。

永遠なんてないよ。

月に寄りそう乙女の作法2感想。

多少のネタバレあり。
あとで自分が見返すためのまとめなので、レビューというより雑記となります。

プレイ時間。      総合得点。
約45時間。      ★★★★★★★☆☆☆。

OP終了時点でのキャラの印象。
ルミネ>春心>エスト>朔莉。
今作終了時点でのキャラの印象。
エスト>ルミネ>春心>朔莉。
プレイした攻略順。
朔莉→春心→ルミネ→エスト→ルナアフターアフター→従兄妹理論とその周辺→ノーマルエンド。
おすすめ攻略順。
ルナアフターアフター→従兄妹理論とその周辺→朔莉→春心→ルミネ→エスト→ノーマルエンド。
好きなシナリオ順。
エスト>ルミネ>ルナアフターアフター>従兄妹理論とその周辺>春心>朔莉>ノーマルエンド。


OP終了時点での感想。
やってきましたつり乙2。どんな話なのか、あらすじだけでもグーグル先生に聞きたい気持ちをグッと堪え前情報一切仕入れなかった日々が、今終わる。
無印同様OPまでが長かったため途中感想を書こうか迷うも結局ここまでプレイしてしまった。
徐々にではあるがようやっと好きになれてきた。が、楽しみにしすぎていた反動か、不満点が多い。
一番違和感があるのは絵のタッチ。イラストレーターは変わっていないのにこうも違うのかーと。贔屓目なしにこれは前作の方が好み。
キャラの生い立ちや展開はかなりツボを押さえていてニヤニヤが止まらないのだが、いかんせん雰囲気が暗い。
そうさせているのは主人公を取り巻くキャラが原因。真面目・・・といっては大きな語弊があるが、前作みたいに明るく富んだキャラが少なく、なんだかジメジメした感じになってしまう。
これについては声優の人選もあるかもしれない。完全に個人的な意見だが、声が高い声優をもっと取り入れてほしかった。それだけでも雰囲気は格段と明るくなるはず。
・・・キャラを一新してあれほどの作品を超えるなんてそうそう作れるものでもないよな、と。
前作から何年経っているのだろう。読み落としがなければ明言されていないが、才華が18歳と考えると20年くらいが妥当だろうか。
それまでにいろいろ、ほんとうにいろいろあったんだなぁと。そこを作品にしてほしいですNavelさん!!
というのも、「どうしてこうなった」的なことが散見しているから。無印ルナルート、アペンド版ルナアフターだけでは補えきれない、別ルートの出来事が含まれている気がするんだよな。
ルミネは遊星、というか遊星の母に似すぎているのはなんとかならないのか。
今作ではおそらくCGすらも見られないであろう遊星(というか朝日、というか遊星の母)が登場したと何度勘違いしたことかww親が後妻という設定忘れてないかい。
それと、アトレは両親に似てなさすぎだろうと。雰囲気はりそなに似ているが両親はどちらも被ってないし。いやそこじゃないか、才華がふたりに似過ぎてるんだよな。
というか、才華がどうしても好きになれない。ナルシストのお坊ちゃんだけならまだしも変に朝日とルナを踏襲しているものだから、キャラがブレているように感じてしまう。
とかまぁ悪いところを書き殴っては見たものの、話の展開はなんだかんだで面白い。
自身によくある、最初の印象が悪いほどその作品を好きになる、ということも十二分にありえるし、まだまだ楽しみに先をプレイしたいと思う。

初選択肢時点での感想。
あぁもうなにこの面白さ。これが紛うことなき熱い手のひら返しというやつか。
現時点ではこれといった感想はないのだが、夢中になりすぎて一度どこかで感想を挟まないとルートを終えた後に後悔しそうだったから無理やりにでも書こうと思った次第。
雰囲気は相変わらず暗いと思うのの、すっかり慣れてしまい気にならなくなった。
才華が好きになれないというのも、同じく時間の経過とともに自然と受け入れられつつある。
にしても、エストには女装していることがバレるとばかり思っていただけにかなり驚いた。しかし、(朝陽ではなく)才華とエストの関係性がわりと気に入っているため、これは完全に嬉しい誤算。
キャラについて少し書くと、伊瀬也が非常に気に入った。語彙が少なく裏表がないわかりやすい性格、正義感が強い等が合わさってのあの喋り方。もう最高に素晴らしいです。もっと絡んでいいのよ!!
というか、「OP終了時点でのキャラの印象」に伊瀬也とかジャスティーヌ、アトレも入れていたのだが・・・メインじゃない・・・だと?!これはもうFDに期待するしかないですねはい。
それともうひとつ。これは今さっき、どのキャラから攻略すべきかを調べてて知ったことだが、ルナアフターアフターを最初にプレイすべきなんですねやだー完全にやっちまったじゃないですかー。
これはもしかして才華が生まれる直前の物語、もしくは才華が目撃してしまったSMプレイのときのお話とかだったりするのだろうか。
まぁもう今更だから、おとなしく全キャラ攻略後にプレイします。
とりあえず最初は朔莉から。

朔莉ルート。
まず初めに本筋とは関係ないことから。
というのも、朔莉の部屋が自身の求めるそれだったことに酷く感動した。
物が欲しいとなったら第一にカラーを確認。どんなに機能性に優れていても、白がなければ基本は断念。
これを念頭に何十年と実践してきたからこそわかる大変さ。そして無謀さ。
白いものはありそうでないのだ。そもそもパーソナルカラーに起用されていなかったり模様が入っていたり、はたまた金属部が塗装されておらずにむき出しだったり。
恐らく朔莉はできる限りをオーダーメードで仕上げているのだろうが、それでもシルバーのものがあると言っていたように、その道はほんとうに険しいものだったりする。
白の欠点のひとつとして、汚れが目立つことにある。
「白は汚れやすい」と誤解している人もいるが実は間違いで、例えば黒いものを同じように使用していたら同じように汚れは付着する。ただそれが目立つか否かの違い。
だからこそ少しでも理想に近づけるため日々のお手入れは欠かせない。これは本当に大変なこと。
欲を言えば寝室も見たかった。カーテンと寝具を白で統一してしまうとそれだけで病室になってしまうから。あーもう朔莉の部屋をもっと見たい聞きたい舐めたい。
ちなみに身につけるものは朔莉と同じく白で統一はしていない。麻薬がどうのという理由ではもちろんなく、単純に町中を歩いていると目立つから。
と、長くなってしまった。まさかこんなところで同士に出会えるとは思わず嬉しくなってつい。
ということで改めて、朔莉ルート終了。
途中まで、正確に言えば性別を告白するまでは非常に楽しめていたが、そこからが駆け足すぎて残念すぎた。
無印を含め土台がしっかりしている分、大事な部分をダイジェストにしてしまうともいったいないというからしくないというか。
乙女理論とその周辺のブリュエットルートとまではいかなくとも、それに近いものがあった。いくらメインではないにしろ、これは残念でならない。
それとは別に、今にして思えば(ネタバレになるから多くは書かないが)性格やらなにやらの推測は簡単だった気もするが、いやはやまったく気が付かなかった。
そして素の朔莉はほんとうにかわいい。ずっとあのキャラでええんやで。
ということで長くなってしまったから先へ。お次はパル子ルート。・・・省かないで描いてくれると信じつつ。

春心ルート。
想像以上に体力を奪われたwwいやぁパル子元気すぎます!!
かなり好みな展開で、気がついたら終わっていた感じ。
前ルートほど駆け足にはならず、わりかし丁寧に描けていたのではないだろうか。
パル子とマルキューは完全にセットで、その片方とだけ恋愛が成り立つものだろうかと思っていたが完全に杞憂。といかここまで違和感を払拭できたのはライターである東ノ助さんあってのことだよなぁと。ほんとうにすごいです尊敬です。
というかマルキューとの恋愛もみてみたい。FDで攻略対象になってないかなぁ。
あと、忘れちゃいけないのがフィリコレでの才華の衣装。素人目から見ても完璧すぎて鳥肌立った。才華が美形というのはもちろんだが、パル子の才能恐るべし。
いじめや対立を題材の一部に組み込むのは今シリーズではもはや定番になっている。そうした中で中立な立場のキャラが必然的に重要になるわけで、今回その役割を担ったひとりが伊瀬也。
そしてその伊瀬也だが、随分と悪く描くなぁと。お気に入りのキャラだから特段そう見えるのかもしれないが、扱いづらいのかしら。
・・・今回は短めに。お次はルミねえルートへ。

ルミネルート。
面白すぎてびっくりした。
慕い慕われている特別な人に、ああも意見がはっきり言えるものなのか。しかも金賞を受賞したその当日に。
手元を見ているのは表情も含めて練習していること。技術だ。楽しそうに弾く曲じゃない。
そう言われてしまうと素人である才華からしてみれば、完全に思い出からなるわがままでしかないにもかかわらず、周りの観客の反応を含めてなおも説得しようとする。
才華の人となりを考えるに決しておかしいことではないだろうけれど・・・自身に置き換えるとまず無理。それだけにプレイしていてハラハラしたし、紆余曲折を経て和解した折には酷く感動した。
それが正解かどうかではなく、自分らしくあるために。自分がどうしたいのか。ほんとうによく描けていたと思う。
そしてもうひとつ、ルミねえが周囲の人を改めるシーンは感動した。
ひとりで何でもこなしてしまうような人が、周囲の助力を得て物事を成すとき、人の心の温かみを知る。
なんだかさらっと描かれていたように思うが、友達がいないのではなく作らなかった、作ろうとしなかったというのが正解なわけで、それを自身で理解する重要なシーンだったと思う。
全体的に話が重く怒涛のような展開だったが、続きが気になりすぎてクリックが止まらなかった。
これほどの素晴らしい物語と出会えたなら、フィリア学院の部門の幅を広げたのは大正解だった。というか、ADVで音楽をテーマとすることは難しいだろうに、こうも感動的なシナリオを描き上げてくれて感謝しかない。
・・・家族の関係性を考えるに、今ルートが正史だったりするのかな。それだとエストを最後に持ってきたのは早まったなぁ。

エストルート。
これが正史でしたか。
どんなに褒めちぎる文章を書いても、素晴らしい物語に水を差してしまうなぁと。
でも少しだけ。
「この世界は僕が思う以上に美しい場所だ」
思わずメモを取ってしまった言葉。
努力あっての結果、というのはもちろんだけれど、シリーズ通してこれに尽きると思うわけです。
才華とエスト、いつまでもお幸せに。

ルナアフターアフター。
あああああああああばっかじゃないのなんでこれ先にプレイしなかったんだ!!!!ルナアフターから繋がらない、どうしてこうなった的なことがあると思っていたんだ、あああああああああああ・・・。
正史というものは存在していないらしい。いや、正確に言えば今ルートで語られたことが今作における正史になるわけか。
自身の頭ではもう一度、メモを取りながらプレイしなくては理解できないほどに複雑な時系列だった。
無印ルナルートからアペンドにおけるルナアフターまでをなぞり、乙女理論から派生。出来事としては似通った箇所が多く見られるが、その場にいる人や順序なんかがてんでバラバラ。一度、流れ正しくプレイしているからこそこんがらがってしまう罠。
ただこれ、りそなが不憫な扱いで辛いです。どうにかならなかったのか・・・。
それにしても無印メンバー最高。
朝日ってこんなキャラだったよなぁとなんだかしみじみしてしまった。今ではすっかり才華の性格に親しみを覚えていたけれど、断トツで朝日の方が良いですはい。
とかとか改めて思ってしまうからこそ、今ルートを先にプレイしたかった。しっかりと頭を切り替えて次作をプレイしなければ(念の為補足しておくと、今作のメンバーが良くないというわけではなく無印のメンバーがよすぎるという話)
あと最初の方に書いた、「アトレは両親に似てなさすぎ」この言葉は完全に撤回します。
このメンバーでもう一作品、せめてもう三作品ほど制作してくれないかなぁ。全員登場のお祭り感漂うFDなんかもいい。時系列とかややこしいことになるかもしれないけれど、それでも願わずにはいられない。

従兄妹理論とその周辺。
りそながパリで心をズタボロになっているのを遊星が助けに行っていた時期のお話。メリルが大蔵家の一族と自覚していたのをみるに、後半のように思う。
コメディテイストで描かれていて、それはもうもうとんでもなく笑った。
衣遠と駿河、どちらか選べと言われれば駿河一択なわけだが・・・ここにきて初めて衣遠のことが好きになれた気がする。
もとより性格が苦手というのが大前提であり、どれほど謝罪を重ねようとも無印の印象が抜けないのよな。ただ今回、朝日へ対する想いを知ることが出来て(主にキャベツで)なんだかかわいく思えてしまった。

ノーマルエンド。
CGが埋まっていないことに気が付き慌ててプレイ。
アトレルートはよ。


ということで全ルート終了。
ルート毎に良し悪しはあったものの・・・最初こそどうなることかと思っていたが、結果とても楽しめた。
それにしても遊星はすごいなと。女装を知っているのがりそなと湊のふたりという状況に加え、多くの人がいる桜屋敷に住みながら長い期間普通の暮らしを送ったのだから。
というのが今の率直な感想なのだが、やはり駄目だ。ルナアフターアフターを後にプレイしてしまった影響で、旧メンバーが頭の中でいっぱいだ。
・・・女装で言えば、エストルートでバレたときはほんとうにヒヤヒヤした。というかこれが普通の反応なのだが、今までが軽すぎたんだよなぁと。唯一、無印のバッドエンドで八千代さんにバレたときは厳しかったが即追放だったし、これほどの重さはなかった。
伊瀬也がお気に入りと最初の方に書いたが、今となってはそうでもなかったり。このキャラはジャス子の世話係のために登場したとさえ思っている。あとはエストルートの女装バレしたときの請負役。
今回は長々と駄文を書いてしまったから今回は短めに。
残すところ2作品。なにも調べていないから、誰を攻略できるのか楽しみでならない。
今作4つのルートのアフターは当然として、あとは・・・個人的にアトレ、マルキューがあると非常に嬉しい。