あかねぶろぐ。

永遠なんてないよ。

月に寄りそう乙女の作法 アペンドディスク(After Story)感想。

多少のネタバレあり。
あとで自分が見返すためのまとめなので、レビューというより雑記となります。

プレイ時間。      総合得点。
約15時間。      ★★★★★★★☆☆☆。

1作目終了時点でのキャラの印象。
ルナ>湊>ユーシェ≧瑞穂。
今作終了時点でのキャラの印象。
ルナ>湊=ユーシェ≧瑞穂。
プレイした攻略順。
ルナ→湊→ユーシェ→瑞穂。
おすすめ攻略順。
お好きな順で。
好きなシナリオ順。
ルナ=ユーシェ>瑞穂>湊。


桜小路ルナ、サクラサクまでの三ヶ月の記録。
予想以上に作り込まれていて非常に楽しめた。
いやもうね、桜屋敷のメンバーいいなって思うわけですよ。パリのメンバーが駄目という話ではなく、こっちのメンバーが良すぎるという話。親しみがあるというか安心感があるというか、馴染み深いんよな。
迷った末に真っ先にプレイしたのが一番のお気に入りであるルナ様。
結婚を認めてもらうため、ねぇ・・・「一般の家庭なら~」というようなテキストをたまに見かけるが、お金持ちなりの苦労があるよなぁと今シリーズをプレイしていてしみじみ感じさせられる。
親は子に結婚させるためお見合い相手を探しているにもかかわらず、いざ相手を連れて行くと、経済的に、お家的にこの人は駄目という話になる。そりゃ子供は嫌にもなるわ。
とまぁ話は逸れたが、桜小路家の門の前での遊星格好良すぎて惚れた。どっちのルートもそうだが、あれはちょっと反則でしょう。
衣遠もすっかり丸くなっちゃってまぁ、というか衣遠の血族云々の話はどうなるのか激しく気になる。2作目をプレイしてすっかり嫌悪感が抜けたからこそ、無事後を継ぐことができたのだろうか・・・?
と、まぁそれはまた別のお話。
ルナ様、遊星。どうか末永くお幸せに。

原宿メイドストーリー。
メイド喫茶ねぇ・・・今作の発売は2014年。時代としてのトレンドに乗る形を取ったのかもしれない。のだが、自身メイド喫茶に思い入れどころか興味なく、こうして物語として見ようにもなんだか微妙となってしまった。
本編でもそうだったが、そもそも論として湊ルートは服飾から逸脱してるんよなー。今シリーズは服飾があってなんぼのもの、と感じている身としてはなんとも。
朝日はともかく湊が学院に通いたい理由はゆうちょが、引いては桜屋敷の面々がいるから、というのが主な理由だろうし。
最後の方に少し才能を発揮しそうな希望が垣間見えたりしたが、結局そこは描かれずに終わるという。
以前にも書いたがそれならいっそ、滋賀県の実家に戻り、湊の父親と遊星のやりとりや地元民との交流を楽しみたかった・・・。

恋と情熱のオホホ。
あーもうなにこのおもしろさ。
喜びを享受したり葛藤に苦しんだり、そうした険しい道程を経て華々しい衣装が完成する。やっぱりつり乙シリーズは衣装製作が真骨頂だとしみじみ思うわけですよ。
まぁ今ルートはその前座の物語だったわけだが、しっかりと夢に希望を持つことができる、前向きなストーリーとなっていて、プレイしていてほんとうにわくわくさせられた。
やる気に満ち溢れているユーシェもやる気のないユーシェも愛おしくて愛くるしくてもう・・・いい感じに物語とハマっていてそこもとにかく好印象。
そして出来上がった民族衣装のコンクール、衣装完璧すぎません?!額縁に飾っておきたいほどの完成度でしたはい。
というか今ルートではルナ様や瑞穂に朝日の正体を明かしていないのかと少し残念な気持ちになってしまった。今ルート中にそれを入れてしまうとボリュームが膨らみすぎるから断念したのだろうが、秘密にしているのはなんとなく気が引けるなと思ったり。

花咲く乙女の恋いろは。
多少無理がある展開じゃないかなと。
朝日の女装をバラすというのは犯罪をカミングアウトするようなもので、誰がどのような助言をしたところで多数決で決めていい問題ではない気がするのだが・・・頭が硬いだろうか。
瑞穂には非凡な才能があるところをもう少し見せてほしかったなーと今更ながらに思うわけです。今回の弓道と日本舞踊を見てそう思ったり。まぁ本編では主に男嫌いがメインになっていたし仕方がないのかもしれないが。というか、単純に瑞穂の色々な姿を見たいだけなのかもしれない。なにを着ても似合ってしまう瑞穂は罪作りですよええ。
衣遠のデレっぷりについてはもうなにも言うまい。


ということで全ルート終了。
これ、本編にまとめて収録されているのが謎すぎる。実際は2作目の後に今作が出たはずだが・・・。
いやそうじゃないと衣遠の気持ちがおざなりのままになってしまうでしょと。全ルートにおいて衣遠は見事にデレたわけだが、2作目をプレイしていないと、遊星の実力を衣遠が認めただけと勘違いするでしょうに。そんな事になったら楽しさ半減もいいとこですよええ。
とまぁそれはさておき、やっぱり桜屋敷のメンバー大好きだなって。雰囲気や合いの手、会話の内容がなんであれ、いつまでも浸かっていたい気分にさせられる。
1作目と同様ルートごとの出来にバラツキはあったものの、キャラやBGM、演出や一枚絵は相変わらず素晴らしかったため、★×7という結果に。
次作はその後の周辺ということで、パリ編のアフターになるのかな?楽しみです。