あかねぶろぐ。

永遠なんてないよ。

乙女理論とその周辺-Ecole de Paris-感想。

多少のネタバレあり。
あとで自分が見返すためのまとめなので、レビューというより雑記となります。

プレイ時間。      総合得点。
約40時間。      ★★★★★★★☆☆☆。

OP終了時点でのキャラの印象。
りそな>メリル>ディートリンデ>ブリュエット。
今作終了時点でのキャラの印象。
ディートリンデ>りそな>メリル>ブリュエット。
プレイした攻略順&おすすめ攻略順。
ブリュエット→ディートリンデ→衣遠&駿我END.→メリル→りそな。 好きなシナリオ順。
りそな>メリル>ブリュエット>ディートリンデ>衣遠&駿我END.


パリへ旅立った時点での感想。
やってきました2作目。
前作BAD ENDからの続きということで、どう展開していくかと思えば・・・。
意図せず屋敷から離れることになってしまった朝日。そんな事態にルナ様一同は憤慨。「本人の口から真意を聞く」というルナ様に対し、八千代からは今後一切会うことすらも激しく拒まれる。
「朝日の性格上、主になんの説明もなく去ったのはやんごとない理由があるはず」と考えたルナ様は、その真相を知るべく裏で画策し・・・っていう展開じゃないの?!
いや、これはこれでおもしろいと思うのだが、前作のキャラに愛着が強すぎてまだ気持ちが切り替えられずにいる。
それにしても姉妹校で兄妹揃って、更に前と同じ名前でって、衣遠にバレない要素はない。
前作でも感じたが、衣遠にはあれほどの仕打ちをされているにもかかわらず、バレたらなにをされるのかわからないにもかかわらず、随分とまぁ色々な面を軽く考えるよなと。まぁお金の力でなんとかなってしまうのかもしれないが。というかこれ、流石に伏線というか、実は衣遠も知ってることだったりする?
そういえば前作ユーシェルートでも、失敗したらどこか遠くへ逃げてしまえばいいといっていたなぁ。
とりあえず続きを。

OP終了時点での感想。
ドン引くほどに完璧なOPの入り方。なにこれ素敵。
そしてりそなメイン昇格おめでとう。完全にりそなメインじゃないですか、それだけで今作はプレイする価値大いにありですほんとうにありがとうございます。
ということでここまでプレイしたわけだが、新しいキャラにもようやっと慣れ親しんできた。それもひとえに桜屋敷の面々を懐かしむ朝日がいるのが要因、ほんとうに少しずつといった具合だが。
それにしてもこうした展開が表に出てきちゃうかーって感じ。湊のときは、日常に刺激を与えたい、悪く言ってしまえば退屈しのぎという観点だったように思うが、今回は打って変わってお国柄が絡んでいる。ふたりがどのようにこの問題に対処していくのか楽しみでならない。・・・りそながメリルやエッテ、リリアーヌに対し、「信用できない、何かを隠している」という言葉が気にかかる。この件と関係なければいいのだが。
そしてなんといってもお家騒動。駿我がなにを考えているのか気になるなーなんて。というか朝日騎士団てあーた、衣遠にバラす気まんまんで吹いたわww
新キャラはメリルとディートリンデ意外あまり・・・といった感じ。まぁまだこれから先長いだろうし、いったいどう転ぶか。
・・・OPまでがこんなにも長いと思っておらず、考えが上手にまとまらず雑多になってしまった。途中で一回感想挟めばよかったなー。だって面白くて止まらなかったんだもん。
とりあえず続きを。

初選択肢時点での感想。
相変わらずおもしろい。
衣遠の考えがわかるのがいい味を出しているなと。
前作では考えがあまり伝わらなかったというか、ほぼスポットが当たっていなかったから気になってたんよな。
そして、家系図も見られて大変に満足。以下自分用メモ。
山弌叔父様が三度に渡る事業失敗の末、見かねた真星お父様と富士夫叔父様のふたりは日懃お祖父様に内緒で秘密裏に協力。
しかしその甲斐虚しく、山弌叔父様が借金に追われ何者かに拉致誘拐され、その後遺体にて発見。
結果、真星お父様、富士夫叔父様は日懃お祖父様から見放され、その子供たちへと期待は移される。
・・・過去にそんな事があったらしい。
お家騒動といえば遊星とりそなの、衣遠に対する立ち居振る舞いは感動した。あれほどまでに慕っている兄に対し、これほどまでの敵意をぶつけるとは思わなかった。学校での犯人探しといい、妹が絡むと一味違った一面を見せる遊星、そんなあなたも素敵です。
学院については、リリアーヌ、そして華花の発言に驚きはするものの、理由を聞いて多少は納得。前作と同じくコンクールがメインになってくるだろうから、これにかんしても今から楽しみ。
というか初の選択肢で、どのキャラから攻略しようかと思いグーグル先生に聞いてみると・・・リリアーヌが対象外&ディートリンデがおまけ程度と知り動揺してしまった。
まぁぶっちゃけ、リリアーヌはそこまでアレでアレでアレだからまだいいが、ディートリンデはかなり好きなキャラだからしっかりと作ってほしかった!!これじゃあただの数合わせで登場させたみたいで酷いじゃないか・・・。
そんなこんなで続きを。とりあえずはエッテから。

ブリュエットルート。
な、なんだこれ・・・ほんとうにエッテルート・・・?家族間の問題が大雑把に解決されてオワタ。
りそなルートって謳ったほうが信憑性あるんじゃないのこれ。
いやなにが駄目って、全部駄目だよ。
遊星がエッテを好きって気持ちが伝わらないまま終わるとは誰も思わんよ。いや何度かそうした想いが綴られていたのかもしれないが、少なくとも自分にはまっっったくわからなかった。・・・あーえっちシーンであったのかもしらん。シーンは基本スキップだからわからん。
何故かメインになっていた家族間の問題も雑すぎて目を当てられない。日懃が遊星のことを信じるに足る根拠がなさすぎて謎。しかも衣遠と駿我に仕置きとか馬鹿じゃないのかと。こうも主人公補正でなんでもかんで上手にいくのなら、これまでの物語はいったいなんだったのか。
テキストの色が変わった時点で一度感想を書こうか迷ったけれど、続きが気になりそのまま続行した自分を殴ってやりたい。こんなもの見せられれば思ったこと感じたこと全部吹っ飛ぶって。
・・・書くのも馬鹿らしくなってきたところで、次はディートリンデのルートへ。多少は挽回なるか。

ディートリンデルート。
・・・はぁ?

衣遠&駿我END.
・・・はぁ。
これに至っては絶対にして最大の目的である学園にすら通えてないし。
いやまぁバッドエンド扱いだからいいのかもしれないが。

メリルルート。
ようやくまともなルートきた。 今回は純粋におもしろかった。わりかし理想的な展開。
メリルの生い立ちは予想だにしていなかったためほんとうに驚いた。最初の方に伏線とかあったのか気になる。
家族間の問題も無理なくキレイに収まったし、(願わくはおじいちゃんとの和解シーンが見たかったが)繰り返すが理想的な展開。
だからこそ二転三転、もう少しなにかがほしかったと感じてしまうのは贅沢だろうか。・・・前3ルートを味わっているから期待値が高くなっていた、ということにしておこう。
最後はメインのりそなルート。流石に手抜きということはないだろうから、どういった展開を見せてくれるのか期待。
そういえばりそなで思い出したが、今ルートのりそなの性格発言に歪さを感じた。前作同様複数ライターにより描かれているため致し方ないかもしれないが。
あと、リリアーヌの本性が見え隠れしていた気がするから、そこも少しだけ期待。

りそなルート。
今作におけるメインルート、その名に恥じぬ出来だった。
他ルートがおざなりだったのは今ルートに力を入れたのが原因だったと理解はできたが、やはり納得はできていないというのが本音。
起承転結でいうところの、承と転が死ぬほど面白い。数々の困難を朝日とりそな、そして仲間も交えて解決していく様は文字通りクリックが止まらなかった。
なにより前作からのテーマである衣遠との和解。紆余曲折あったもののこれ以上ない展開をみせ、心の底からよかったと思う。これまで衣遠が登場するたびフラストレーションが溜まっていたのが嘘のように浄化された。
家族間の問題についてはもう少し話を広げてもよかったんじゃなかろうか。これまでの晩餐会の意味、というか当主争いがこれほど簡単に決着がついてしまっては、これまで衣遠や駿我が培ってきたものの存在意義が失われてしまう。
金子にしてもそう。遊星という言葉を聞いただけで虫唾が走り奇声を上げていたのに、唐突に認めちゃってからに・・・まぁりそなの成長に一役どころか二役三役かっていることを知ったからと理由付けはできるが、この目で見るまで、この声で聞くまで納得できないと突っぱねるくらいのことはしてほしかった。
だからこそ、「結」が早足すぎたと思わざるを得えない。せっかくここまで大事に積み上げてきたものが、ショーの映像を見て全て都合のいいように決着が付くというのはいささか納得がいくものではない。
とはいえ、やはりそこにたどり着くまでの展開がほんとうに素晴らしく・・・このもどかしい気持ちをどうしてくれようか。
というか、(今更のような気がするが)ネタバレになるから詳しくは書かないが、ルナ様最高とだけ。


ということで全ルート終了。
ルナ様、ひいては桜屋敷のメンバーがいない続編なんて・・・!!と思っていたものの、途中から新キャラにもすっかり親しみを覚え楽しくプレイすることができた。
りそなルートに力を入れるのは当然として、メリルルートもまだいい。問題はその他のルートが取ってつけたようなものだったことがどうしても納得がいかない。
せめてブリュエットだけでもメリルと同じくらいの物量で描いてくれてもよかったんじゃなかろうか。・・・個人的にはディートリンデが相当に気に入っているため、今からでも新ルートを希望したい所存。
ただまぁ他ルートを犠牲にした分、りそなルートはラストを除けばほんとうに素晴らしい出来だった。様々な点でユーザーの期待にしっかりと応えてくれたであろうスタッフには頭も上がらない思いですはい。
そんなことを考慮しつつの☆×7という結果に。BGMや演出面は安定してよかったなと。
話の内容に沿って名前がその場限りで変わっていたり、各シーン毎にタイトルが付けられていたりと、前作からそうだが細かいところに気が回っているのは好印象しかない。
今作でいうと、りそなルートの仲間が増えるたびに黒塗りの背景にピクトグラムが現れる演出は相当に気に入ったりもした。