あかねぶろぐ。

永遠なんてないよ。

カルタグラ〜ツキ狂イノ病〜感想。

ネタバレあり。

あとで自分が見返すためのまとめなので、レビューというより雑記となります。

総プレイ時間。   総合得点。

約25時間。    ★★★★★★☆☆☆☆。

薫ルート攻略後のキャラの印象(未登場・台詞が少なく判断できないキャラは除く)

初音>和菜≧冬史>凛>雨雀>乙羽>薫=七七。

全ルート終了時点でのキャラの印象。

初音>冬史>凛>和菜>雨雀≧楼子>由良>七七>時子。

プレイした攻略順&おすすめ攻略順。

薫→七七→初音→小雪・芹→楼子→和菜→TRUE。

好きなシナリオ順。

TRUE>初音>和菜>楼子>小雪・芹>七七>薫。


薫&七七ルート。

七七は初登場時から全く好感を持てなかったが、このルートを通して最低の位置づけに。ここまで嫌いになるキャラは久々で、ある意味忘れられないキャラに。・・・まぁこれから変化していくかもだが。

この時点ではまだ謎だらけで、推理するにも情報不足のことがほとんどだが、特に気になることを2つだけ。

1つ目。

秋五が監禁されている間、外の様子は?

和菜は秋五が学園に忍び込むところを目撃している。にも関わらず、何日経っても警察や雪白の人たちは現れず、仕舞いには次なる凶行も許されている。例えば和菜が冬史に話せばなにかしらの行動を起こさないわけがないし、それは雪白の人たちにも同じことがいえる。

一番考えられるのは秋五が学園に侵入したあと和菜の身に何かがあったということで、そう仮定すると犯人はシスターの他にもいて、和菜が学園で秋五と会っていたことを知っている人物ということになる(実際には全く別の可能性(死の腕のメンバーによって拉致された・自らがなんらかの事故を起こして行方不明等)も考えられるが)

2つ目。

宗教の教祖は誰か。

真っ先に思いつくのが祠草時子だが、乙羽の事件で警察に捕まりすぐに釈放されている点から見て、学園側が主催者と考えられる。

この2つのことから考えると、学園の意向に基づきこの事件は引き起こされていることとなり、薫はもちろん生徒の七七も犯人の一味と見ていいのだろうか。

初音ルート。

初 音 ル ー ト の F D は よ ! ! ! !

完全に予想外の展開に驚きを隠せない。初音は第一印象から好きだったものの更に好きに、そして雨雀姐さんの心意気にも惚れた・・・なんていい人なんだ!!

もう事件とかどうでもいいから初音のFD出して下さい!!!!

昔のことはあまり知らないけど、(幼そうに見える)初音には遊女はまだ早いというか似合わないというか・・・じゃあ何故白雪で働いてるかという単純な疑問にもしっかり理由があったりしてストーリー的にも矛盾はなく、なにはともあれ初音のFD(ry

事件に関しては、由良のことはまだあまり触れず猟奇殺人メインといった感じ。

学園サイドはキリスト教、時子サイドは千里教とそれぞれ異なった宗教団体ということが判明。

このルートで和奈は冬史に助けを求めていたが、七七ルートでは何故こなかった(これなかった)かという疑問はやはり残る。

そして、もし仮に犯人が薫単体での犯行とすると、凛に手紙を渡したのが子供(=時子の信者)というのも腑に落ちない。

三者視点からの別犯人が男であることが明らかにされているので、初登場した和菜の美術監督や和菜の父、秋五に意地悪言ってた刑事等と絞られてくるわけだが・・・。

あと、たこ焼き屋の親父が言ってる「本部」という言葉もかなりひかかったりしている。

小雪・芹ルート。

ここまでくると共通ルートが長くなり、スキップする時間が極端に増えるのが難点。まぁ昔のゲームだしそこはしょうがないと納得するしかないが。

結局2人の性格もわからず終いで、小雪・芹ルートというよりは千里教ルートといった感じ。

このルートでわかったことは、千里教サイドは上月由良を殺害していたこと、幸福を捧げることにより予言をしてもらえる=小雪・芹は何も持ってないから自分の身体を捧げていたと思われる。

キリスト教(狂気殺人)と千里教(上月由良)で別個の話なのかなーとも思ったが、やはり気になるのが子供が凛に渡したという手紙。

そして予言はどのようにして行われているのか・・・うーむ。

楼子ルート。

あまりに報われないキャラだなーと。この物語に救いを求めるほうが無理な気もするが、今までで一番そう感じた。

事件の方はこれといった情報を得られず・・・かな?少し間が空いたので記憶違いかも知れないが。

しかし、乙葉が殺され凛が殺され楼子が殺され、今まで無差別だった犯行も秋五の周辺人物に集中し始めてることが気にかかる。

次の和菜ルートで確信に近付けるのかな?ということでここまでのことを自分なりの推理。

黒幕は和菜の美術監督乙葉に施されたカラスの羽の飾りつけはこの人によって命じられた。途中秋五の周辺人物が狙われているのは和菜との関係を妬んでいるから。楼子ルートで楼子が殺されたのは、警察の目を秋五に向けさせるための罠。

薫はキリスト教徒ではなく千里教の信者のひとり。予言をしている人(?)とは関係なしの・・・時子あたりに処女の話を植え付けられた。

由良は生きている。小雪・芹ルートで死体を確認しているが、秋五による勘違い。何らかの不都合があるため和菜の父は死んでると断言している→死の腕の雹と同一人物の可能性が高いため、そっち方面での不都合か。由良は目が見えないというのも秋五の勘違い・・・というよりかはその時は一時的に目が見えなかっただけで、実際には(現在は)そんなことはない。

・・・盛大に外したら恥ずかしいのでこの辺で打ち止め。

和菜ルート。

というか冬司ルートに近い気が。味噌の話等で印象がガラッと変わる、本気でかわいすぎるwwwwこういうキャラっていそうであまり思いつかないなーと。そして片腕がないってどこかで語られたっけか、とにかく驚いた。

味噌の話もそうだが、こういった雰囲気の中ところどころにギャグを入れられると気が抜けてしまう。和菜は元々ああいう性格だからそこまで気にならないが、秋五の新部屋が白雪の時と同じってww大人の事情にしてもあれは受けを狙ってるとしか思えんかったwwww

とまぁそれは置いといて、事件の方は後出し感満載でほとんど推理出来ない仕様だったなーと。

気になる点は、千里教に埋めてあった死体は誰のものか、千里教の由良による予言はどう行っていたのか、警察が有島さんの嫌いな方向(取り調べ等の拷問めいたやり方)になったか・・・そのくらい。

TRUEルート。

起承転結でいう転と結の箇所の盛り上がりがすごい。正直和菜ルートからこんな展開が待ち受けているとは予想もしていなかった。

これまでの伏線を新事実とともに綺麗に回収し全ての事柄を一本の線にするという手法だったため、和菜ルートまで終わらせたとしても完全に推理をすることは不可能な作りだったんだなーと。

全てが解決したからもう多くは書かないがただひとつ、有島さんは秋五に上月家の依頼をした理由が説明されてないように思う。簡単に想像すると、有島さんが信頼するに足る秋五に由良のことも含めた全ての一見を解決して欲しかったのかな。つまりは有島さんも、刑事だ千里教だで疲れてたのかな。

そして由良の能力、いきなりファンタジーが入ってきて面食らうが、そうなってくると秋五や和菜な未来も見えてたわけで・・・つくづく報われない話しだなーと。

・・・和菜ルートの赤尾は秋五の認識が薄かったように思うが、このルートでは以前より非常に恨んでたみたいだったがそれは(ry


とりあえず秋五しっかりしろと突っ込みたくなること多数。和菜ルートでの赤尾と対峙とTRUEルートでの有島さんと対峙のシーン。一見すると格好いいように思うが、実際は後ろ盾があるから強気に出られるというなんとも情けない主人公・・・。そのことより一番気になったのは、TRUEルートで警察が千里教内部に突入してきた際、秋五は和菜のことしか考えていなかったこと。冬司はシカトか!!!!と思わず突っ込んでしまった。まぁこれも冬司のことを信頼しているからこそだとは思うが、あまりに思考が偏り過ぎてて(というか自分が冬司を気に入っていたからなおのこと)このシーンで本当に秋五には幻滅した。

戦争後の薄暗い町並みとは裏腹にキャラがしっかり立っていて、そのギャップがあるからこそ苦もなく進められた。全体的な雰囲気の作りはほんとうに素晴らしい。更にはBGMや立ち絵やふんだんに使われていたCGの数等、昔のノベルゲーの中でも相当レベルが高いと感じた。えっちシーンの多すぎ感は否めないが。

和菜ルートまでは初音に免じてぎりぎり★5つだったが、TRUEルートにて★6つに。