多少のネタバレあり。
あとで自分が見返すためのまとめなので、レビューというより雑記となります。
プレイ時間。 総合得点。
約55時間。 ★★★★★★★★☆☆
第1話終了時点でのキャラの印象。
ムラサキ>クリス>レナ≧トーカ。
今作終了時点でのキャラの印象。
ムラサキ=(バニラ)>クリス>マキ>グミ>トーカ≧タイガ=有坂先生>ユーキ>レナ。
おすすめ攻略順。
8巻にて(END1→END2)
好きなシナリオ順。
第6話>第3話>第1話=第2話=第5.5話>第4話=第5話>7話=8話。
第1話。
★★★★★★★★☆☆。
EDで実写はNG。
グリザイアシリーズは3部作+αは既プレイ。なのだが、いかんせん6年前に一度プレイしただけだから記憶ががが。
ファントムトリガーに初めて触れたのは映画館で鑑賞したとき。
前3部作の、「ストーリーは好みだが、キャラとギャグが合わない」というなかなかに致命的な欠点が今作は見事に払拭されており、そのまま全巻まとめたBOXの発売を心待ちにしていた次第。
ということでここまでプレイしたわけだが、実におもしろい!!
今回は舞台設定・キャラ紹介で終わったが、現時点でこんなにもわくわくさせるシナリオを描く藤崎竜太さんの才能に驚かされるばかり。
ただそれだけではなく、BGMやイラストなんかのマッチ具合も半端じゃない。短いながらも虜にさせるには十二分に素晴らしい導入部。
・・・気がかりなのは今後の展開。
こうした作品は否応なしに規模が拡大されていくもの。大げさに書いてしまうと、最終巻では世界を相手に~とか、彼女らに地球の命運がかかっている!!みたいな、そうした展開が苦手なんよなぁ。
もしそうなっても今作は元々が大きなことを成している組織だからそれほど気にならないかもしれないが・・・なるべく内々で済ませてほしいと願うばかり。
今巻が非常に楽しめたのもそうしたことが要因のひとつになっていたりする。
なにはともあれ次作にも期待。
第2話。
★★★★★★★★☆☆。
EDで実写はNG。
うん、もう最高におもしろい。
レナとマキの勝負は圧巻されっぱなしだったし、そのきっかけとなった事件の裏の裏の真実なんかも予想できないもので、更には寮のアットホーム感ときたもんだ。これがおもしろくないわけがない。
映画の一作目がここまでだったわけだけれど、原作にかなうものはないんだなぁという久しぶりの感覚に包まれている。
迫力のある、スピーディな描写はもちろん映像作品のほうが上だけれど、時間に縛られず各キャラの心情を事細かに表現される原作に分があるのは仕方がないことだよなぁとか。
今のところそれほど難しい話もなくしっかりとついていけているし、最後までこの調子で貫いてほしいと願うばかり。
次回はトーカにスポットがあたるということで、これからひとりずつ順番にということなのだろう。
あーもう楽しみで仕方がない。
当時だったら発売まで何ヶ月も待たされたわけだよね?・・・コンプリートボックス万歳。
第3話。
★★★★★★★★★☆。
EDで実写はNG。
いやすごいわこれ。既プレイの作品以外で★×9以上の点数つけるの久しぶり。
調べてみたら、「月に寄りそう乙女の作法」以来、実に2年ぶりということになったらしい。
続き物だから前2話との兼ね合いも含めて、という形にはなるけれど、今回は特に心に刺さった。
映画館で鑑賞したはずだが正直内容は覚えていなく今回が疑似初見という形になるが、今改めて見ると全く違った印象を受けるだろう。
トーカの過去を交えて進行していくストーリー・最初は静かに、徐々に盛り上がりを見せつつクライマックスで激しく展開される構成・そしてレナとマキのお留守番。この3つが絡み合いがほんとうに素晴らしい作品となっていた。
特に盛り上げ方がほんとうに秀逸。トーカが主役ということで狙撃がメインだったが、静かに熱い展開ってどうしてこれほど心惹かれるのだろう。
徐々に激しいバトルへとシフトしていくとき、特筆すべきはその場にレナがいないこと。単調になりがちなバトルパートをこうした形で描いてしまうのは驚愕。キャラの好き嫌いという話ではなく、今回はレナが参戦しなかったからこそのおもしろさだと思っている。
加えてトーカとムラサキのコンビ。キャラ同士の相性とかあまり考えてこなかったが、このふたりの組み合わせは最高でした。
あとは裏方、お偉いさん方のやりとりも秀逸。アヤメの啖呵を切るシーンなんか泣き笑いしてましたよええ。
これは今回に限らずだが、ほんとうに綺麗すぎる起承転結・一枚絵の豊富さ。これは分割だからこそ為せる業だよなぁと一言でいってしまうには惜しいくらいに気合いが入っているのがわかる。
アニメ版は未視聴だからここから完全に初見(これまでも似たようなものだが)となる。
あーもう早く続きをプレイしたい。
第4話。
★★★★★★★☆☆☆。
EDで実写はNG。
楽しみにしていたクリス回。
タイガを交えてクリスの過去を重ねる手法は非常に素晴らしかったが、いかんせんタイガというキャラがあまり好みじゃ(ry
それでもクリスのことが少しでも知れただけで満足度が高いのは事実。
騒動のきっかけであるテロリストはこれまでと比べ、舞台は大きけれど小規模で留まっていてインパクトに欠けたなぁと・・・まぁクリス回と考えれば妥当だが。
特筆すべきは仲間への信頼度。
これまでずっと一緒だった5人の絆が結束されているのはいわずもがな、有坂先生、加えてマキまであれほどの心配する姿を見せるのはグッときた。
しかしながらグミは決め手にかける一言がなかった。それもそのはず、まだ一緒になって日も浅いのに、皆と同じくらい心配していたら嘘っぽく見えたことだろう。
何が言いたいかというと、仲間増やしすぎじゃないですかと。これ以上増やすと各キャラの出番が減っていく。すると、せっかくの個性的なキャラが影に隠れてしまうんじゃという懸念ががが。
これから全キャラ分の見せ場を用意してくれるならまだいいが・・・いやよくない。仲間の増やし過ぎはあまりよくない。せめてもう少し新キャラが馴染んでからにしてくれないと。
とかまぁいろいろ書いたが、それでも十二分に楽しかった。次回も期待。
第5話。
★★★★★★★☆☆☆。
EDで実写はNG。
一番気に入っているキャラ、ムラサキの話。
尻上がり、という言葉が正しいだろうか。過去の話になった途端おもしろさが爆発した。
両親、そして姉であるユーキに抱いていた感情は、姉妹・兄弟問わず末っ子の悩みというやつで、そこまで珍しいものではないように思う。ただ、ムラサキの考え方があまりにも大人びているせいで、変なこじらせ方をしてしまっていたなぁと。
現在のムラサキなら・・・様々な、ほんとうに様々な経験をした現在のムラサキならそこのところは理解できても、贖罪をする相手がもういない。そりゃユーキが現れて取り乱すわけだ。
そんなかんじで、ムラサキが幼少の頃に抱いていた、そして現在抱き続けているそれぞれの葛藤が上手に表現されていて大変に良かった。
過去を知った今、もう一度プレイするとムラサキの感情が痛いほど伝わり、★×8以上いくのではないだろうか。
・・・あと、次回予告がだんだんときつくなってきた。当初は相当に好きだったのに、なにこのすするTVって、実際にあるのか知らないけれど悪ノリがすぎる。そういえば過去シリーズ3部作もこんな感じのノリだったっけかなぁと遠い目をしつつ。
次回予告では第六話になっていたけれど、次は5.5で合ってるよね?この話の補足的な感じだったら嬉しいな。
第5.5話
★★★★★★★★☆☆。
EDで実写・・・じゃないだと?
ということで、ずっと気になっていたVol.5.5終了。
小ネタと呼ぶにはあまりにも濃厚なショート詰め合わせ回。こういうドンパチやらない、日常を見せてくれるのはほんとうにありがたい。
話は変わるが、初代のプリキュアだったか、敵と戦わない話があったりしてそれが大好きだったのを思い出した。いわゆる戦わないプリキュア。毎シリーズに1話くらい、こういう話を挟んでくれるといいなと思うわけです。いつも戦闘ばかりじゃ疲れてしまう。
ADVの場合はアニメみたいに30分という区切りがないから日常パートを描きやすく、特に今作においては普段からキャラの個性を重要視しているからありがたみは薄い・・・と、まぁ普通ならそうなるのだろうが、こと今作において各キャラの設定の練られ方が尋常じゃなく、これほどのエピソードを見てもなお足りなく感じてしまう。
グリザイアの迷宮にあった、ショートショートを今作でもやってくれないかなぁ。
しかして今回のメインはやはり有坂先生。これまで過去に触れたことは何度かあったが、ようやく全貌を知ることができた。
正直、重いです。予想以上に重いです。ネタバレになるから詳細は書かないが、あんなことを経験し、その後も決して良き人との巡り合わせがなかったにもかかわらず今を生きているのは、やはりどこかが壊れているのだろうとか思ったり。
にしても早いもので、気がつけばもう半分以上をクリアしているのか。
そして次回のサブタイトルはファントムトリガー。ずっと気になっているハルト回だったら嬉しい。
第6話。
★★★★★★★★★★。
最高。
書きたいことは多々あれど、この物語の余韻を汚してしまうのはお粗末というもの。
ということで、言葉はいらない。
第7話。
★★★★★★☆☆☆☆。
盛り上がってまいりました!!
前巻で今作における敵が明らかになり、今巻はいわば導入部にあたる物語。
有坂先生が主体なため戦闘シーンなどは主にダイジェスト形式。これだけのキャラ、部隊の活躍をみせるためには最適解だったように思う。
しかしまぁ、こうして終えてみると非常に楽しませてもらったように思うが、各キャラの感情がぎゅっと詰め込まれたシーンを短い間に何度も繰り返したため、正直読み疲れを起こしてしまった。
前三部作のことを顧みるに、多方向に張られた伏線が回収されませんでした、なんてこともないだろうし、安心して最終回へ進むことができる。
そういえば前話で考えはしたもののなにも書かなかったが、マスターは絶対、というのが恐ろしく感じた。
ハルトの命令は絶対というレナ。復讐に夢中になったハルトが無茶な命令を出さなきゃいいのだが・・・そういえば、ハルトとクロエの戦闘をレナに邪魔されたとき、思いの外怒らなかったなぁと。
とりあえず、今作はみんなでわちゃわちゃしながらの食事シーンがほんとうによく似合う。ラストにそんな一枚絵がくると信じて。
第8話。
★★★★★★☆☆☆☆。
いやね、なんか急にライターが変わったんじゃないかと思わず調べてしまった。
急に敵側視点で同情を誘うかのように描かれても困惑しますよえぇ・・・これまでそんなのなかったじゃん。
それに最後のバトル、ハルトの敵討ちも想像以上にあっけなかったなと。まぁこれにかんしてはそもそも戦力差がありすぎた結果だろうし、メインに描きたかったひとつでしかないだろうからこれでいいのかもしれないが。
とはいえ終えてみると今作らしさは健在だったし、わりと満足度は高かったり。
選択肢ひとつでどう転ぶか。こと戦場においてはそれが命にかかわる大切なことだったりするわけで・・・リアルな話、日々何気なくしている選択の大切さを教えてもらった気がする。ただそれも、考えすぎるとムラサキみたいになるのかなww
なにはともあれ堂々完結。
まだまだこのメンバーの活躍をみたい気持ちで溢れている。
ということで終了。
密度が濃い物語、個性的すぎるキャラ、そしてあまりにも深く練られた設定。それらを最後まで全面に出しており、シーンひとつをとっても決して退屈することはない作品だった。
当初こそ、新キャラ、主に仲間をこんなに増やしてどうするの、という懐疑心めいたものを感じていたが、進めていくうちにこのメンバーが揃っていないとダメ!!と思うようになってしまった。
惜しむらくはやはり最後か。前3部作と比較してもしょうがないことだが、もう少しやりようがあったように思う。
どこかで書いたかもしれないが、単巻だからこそできたであろう一枚絵の数の豊富さ。他作品にありがちな、「ここのシーンの一枚絵見たかった」が今作には一度としてなかったのはほんとうに素晴らしい。
分割商法は完結するまでに長い期間を要してしまうというというデメリットがある側面、こうした良い点があることも忘れちゃいけない。
というか、あの美浜学園の新生徒4人はこんなちょい出しで終わるのかな?調べていないからわからないが、ソシャゲや次作の布石だったり?どちらにしろこのまま終わらせる手はないと思うが・・・。
ただそうなるとあの子たちがメインを張ってしまうということで少し複雑な気持ちだったり。まだまだ今作のキャラで物語を読みたいんじゃー!!
総合点数は平均7.666...となったため、四捨五入して★×8。
キャラの印象についてはシステムボイスを基準に作成。ただし、バニラが好きすぎて特別枠で採用wwいやなにこの娘、まじ天使なんですが。
長かったような、それでいてあっという間だった今作もついに終了。
同じメンバーでの続編、お待ちしております。