多少のネタバレあり。
あとで自分が見返すためのまとめなので、レビューというより雑記となります。
総プレイ時間。 総合得点。
約80時間。 ★★★★★★★☆☆☆。
2回目オープニング(杏ルート)終了時点のキャラの印象。
由夢>ななか>音姫≧美夏≧杏>エリカ≧まゆき>麻耶>茜≧小恋。
本編終了時点でのキャラの印象。
由夢>美夏>まゆき≧杏≧アイシア>小恋>まひる≧麻耶>音姫>忍>ななか>茜>エリカ>莉乃。
プレイした攻略順。
杏→ななか→小恋→美夏→麻耶→茜→まゆき→エリカ→由夢→音姫→da capo→al fine→アイシア→まひる→忍→莉乃→日常END(1&2)
おすすめ攻略順。
ななか→小恋→杏→美夏→麻耶→茜→エリカ→まゆき→由夢→音姫→da capo→al fine→アイシア→まひる→忍→莉乃→日常END(1&2)
好きなシナリオ順。
美夏≧由夢>エリカ>まひる>da capo>小恋>杏≧まゆき>アイシア>音姫>ななか>忍>al fine>茜>麻耶>莉乃>日常END(1&2)
杏。
第1部クリスマスパーティー(人形劇)・第2部スキー旅行(3年3組サイド)
ぐわああああああああ!!!!なんてこったい涙腺が崩壊しちゃったぜ!!!!
というのも実は、生まれて初めてプレイしたADVがD.C.II、しかも杏ルートだったりするわけで、「またプレイしたいなー」と思いを抱いて幾星霜・・・ついにこの時がやってまいりました!!!!
パズルがピタリと当てはまっていく爽快感がたまらない演出や人形劇で泣かせにくる憎いストーリー、個別ルートに入っても他キャラを大切にする素晴らしい仲間同士の掛け合い・・・(そこまで内容を覚えてるわけじゃないけど)思い出補正じゃなかったんだなーと、しかも第1部ラストで杏のとびきりの笑顔の後に流れる「Especially」、更には第2部の告白後に流れる「ダ・カーポII〜あさきゆめみし君と〜」ですよ!!!!これが感動せずにはいられますかってんだい!!!!
当たり前かもしれないがキャラも覚えてるまんまの性格だし、もうほんとうに言葉なんかじゃ言い表せないほど感動してる。ちなみにいうと、自身の重度の冬服好きはこの作品が由来だったりする。最近は水着回が重宝されているみたいだが、肌の露出はなるべく少なめのほうが 断 然 好みですねはい。
とまぁとりあえずあれだ、無印版をプレイしているからこそわかるネタやキャラにもひゃっほーいって感じだし、次からは落ち着いて感想書いてい・・・けたらいいなww
第3部・杏ルート。
・・・ここからは真面目にww
キーワードは家族と記憶。
起こった出来事見た出来事、聞いた出来事そのすべてを忘れられないとしたら、人間は自殺するだろうと思う。楽しい出来事ばかりならそれは素晴らしいことなのかもしれないが・・・たとえ自分から行動を起こさなくとも、人生には辛い出来事や悲しい出来事が絶対に訪れる。だから結局、その重みに耐えられなくて心がバラバラに砕け散ってしまうだろう。
杏の場合は過去の記憶障害という特殊な事情により上記のようなことにはならなかったものの、裏では相当な葛藤があったと容易に想像ができる。外面には表さなかったものの、どれだけの悲しい思いをしたのだろう。だだっ広い家の中でひとり、支えてくれる家族もなしにどれだけ苦しい思いをしたのだろう。
そんな中、義之という存在が現れて、家族を見つけるきっかけにもなって・・・どれほど心が軽くなったんだろう。
といった感じでまとめていくと、ここまで風呂敷を広げたのだからもう少し杏の「本心」に触れてもらいたかった。今作メインとなる桜の花が枯れたことやさくらさんの失踪、それに沿って音姉の意味深な行動や台詞、その他もろもろを絡めた結果尺が足りなかっただけとは思うが、もちろんそれが悪いというわけではないのだが、非常にもったいないと思う。
ななか。
第1部クリスマスパーティー(お化け屋敷)・第2部年越し肝試し&初詣お泊り。
「愚者の館」を参考にして小恋ルートを攻略しようと思ったら、気が付いたらななかを攻略してたでござるの巻。
小恋は雪月花と称されているだけあって、てっきり杏との絡みがあると思っていたが蓋を開ければななかとだった。
親友同士で同じ人を好きになった場合、もし片方が恋仲になればもう片方はどういった気持ちになるのだろう。逆に恋仲になった方はどういった気持ちになるのだろう。
ふたり共に根はまっすぐで自分に正直、だからこそ互いのことを意識して。恋愛は早い者勝ちってどこかで聞いた台詞がある。今ルートはそういった、「勇気を出して先に想いを告げたほうが勝ち」というストーリーに見えがちだけど、最後の選択肢がそれを否定してたりする。結局は義之の気持ちひとつで答えなんて変わるのだから、早いも遅いもないわけで。
・・・そういえば、別に義之が学校で杉並たちと悪さをしているわけじゃなく、杉並に濡れ衣を着せられて主犯者扱いされてるのか、と。そう考えれば無印の主人公、純一も説明はなかったがそんな感じだったのかなぁと思ったり。
第3部・ななかルート。
時間は誰にでも優しくて、誰にでも厳しい。
小恋や渉の問題は、義之とななかと話し合わなくちゃいけないのはもちろんだが、別の視点からみると時間がたてば癒やしてくれる。逆にゆずちゃんの場合、時間がたてば取り返しの付かない事態へと進んでしまう。この交わることのない2つの線を上手に絡めた素晴らしいストーリーだったと思う。
小恋も渉も、茜がいうように人がよすぎるし、杏がいうように不器用で馬鹿みたい。ただそれは決して悪いことじゃなく、そんな心の持ち主だからこそ仲間でい続けられる。
それに加えてななかの能力。無印のことりとは多少の違いはあれどほぼ一緒、まぁ正直なところ予想通りで少しがっかり。しかし話そのものは無印よりも簡潔にまとまっていて、他のストーリー進行を妨げることなく上手に絡み、なにより演出がほんとうに素晴らしい。
オンコロについてもゆずちゃんについても、先の想像が容易に付いてしまうからこそ楽しめるといったもので、だからこそそこまでの過程を楽しむことが出来ると、(細かな点を除けばだけど)よく作り込まれたルートだった。
・・・それにしても、音姉の様子がおかしいのは桜の力が関係している。これはほぼ確定だが、今回杏に変化が訪れなかった(・・・もう少し時間が経てば変化が訪れる?)ことを考えると、義之が深く関わった相手だけ不思議な能力がなくなるのかな?それに杏ルートにあった、「義之の存在が希薄に~」というのもなかったし、今はよくわからない。
小恋。
第1部クリスマスパーティー(人形劇)・第2部年越し肝試し&初詣お泊り。
基本的にはななかルートの小恋版。
ななかの告白シーンで義之が断る演出だったが、やはり小恋ルートでは小恋自身が告白する形にしてもよかったのではないだろうか。まぁキャラの性格を考えてのことだとは思うのだけど・・・。
他に特筆すべきこともないが、今回はゆずちゃん等の他キャラも絡んでいなく、渉とのやりとりが最大の見せ場となるのかな。
第3部・小恋ルート。
感 動 し た 。
主要キャラみんながモヤモヤでグデグデだったし、それに沿ってやっぱり展開がグダグダしてた。だけどこういうストーリーは大好物だったりするんですねはいww最高の気分でEDを堪能した後のエピローグ、屋上にななかと渉の登場、「変わらぬ友情」に号泣。
ななかルートでもそうだったが、ほんとうにみんな不器用すぎて、不器用な4人が揃えばこんな感じになっちゃうよなーと。更に展開までもが4人の邪魔をしてしまうというおまけ付き。そりゃあらぬ方向に話は進みますよねーww
途中ななかが少し鬱陶しくも感じたが、誰だろうと恋は譲れないという強い心や真っ直ぐな想いを相手にぶつけるのはすごく勇気がいることだ、と考え改め(ry
ただひとつだけ、最後の選択肢は全くいらなかった。どうして髪を切ったななかのキスシーンを入れたいがために(いわゆる大人の事情)ああいった気がそがれることをしてしまうのか・・・。
なにはともあれ素晴らしすぎる出来栄えで、これだけでも今作をプレイしてよかったと思える出来だった。
美夏。
第1部クリスマスパーティー(お化け屋敷)・第2部スキー旅行(3年3組サイド)
仲間って素晴らしい(泣きながら)
友達っていうのは不思議なもので、気が付いたらなっていることが多いもの。ほんの些細な縁がきっかけで、時間とともに深い絆で結ばれる。まさに今のメンバーはそれに当てはまり、つまりなにが言いたいかというと渉イケメンすぎワロタ。
美夏からはやはり美春を彷彿とさせる。性格はあまり似ていないが、バナナを活動源にしていたりゼンマイだったり・・・無印より50年以上経たのが今作と考えると、美春を作るときに製造されたロボット?とも考えたが、携帯の大きさやテレビのリモコンに驚いたりしていたことを考えると、美夏よりもっと昔に製造されたとみるのが正しい気がする。
なにはともあれロボットであることが皆に知れ渡り、周囲はどのような眼差しを向けるのか、由夢は冷たく接しないか(美春ルートの音夢を思い出し・・・うっ・・・頭が・・・)そしてなにより美夏の心はどのように揺れ動くのか。そんなところを注目して3章へ。
・・・それにしても美夏の性格はとてもかわいい。擬似ツンデレといっては全く違うかもしれないが、素直になれずに礼儀正しいところがほんとうにツボに入るww
第3部・美夏ルート。
これほどまでに完成されたストーリーに触れたのは久し振り。
唯一、さくらさんの所在と音姉の初音島を出たことが気になるが、それはまた違うルートで保管されるだろうし・・・と、不満点を探してもこれくらいしか見つけられないほどに終始完璧だった。
麻耶。
第1部クリスマスパーティー(セクシー寿司パーティー)・第2部やりすぎちゃってごめんなさい、反省してます補習合宿。
これまでとはコンセプトが違う構成に、次は何が起きるかとわくわくしたりハラハラしたりで非常に楽しめた。
今ルートで5人目となるが、クリスマスパーティーだけを見ても実に3つの枠組みが用意されており、第2部もキャラごとによる構成と演出。更にはこれまでのルートのおかげで世界観も掴めているから安心して楽しむことが出来る。改めてD.C.の凄さと素晴らしさを垣間見た気がする。
予想はできていたものの、委員長の打たれ弱さや家族にしか見せない柔らかい笑顔は言葉にできないほど愛おしさを感じ、そこもまた好印象。
美夏ルートで父親関連の話があったわけだが、今回美夏どころかロボット絡みの話はほぼなく、そこをどのように見せてくれるのか非常に楽しみ。
・・・そういえば、問題児=義之杉並渉というイメージだったが、杏と茜も仲間に含まれてたことに驚いたりww
第3部・麻耶ルート。
コツコツ丁寧に積み上げてきたものをまさに根底から覆すかのごとくすべてを台無しにしてしまうのは、もったいないを通り越して芸術といってもいいのかもしれない。・・・とまぁそんなはずはなく。
真夜中に?杉並のバイクで?そんなのどうでもいいんだよ!!!!心が変わったその決定打をなぜカットしたし!!!!いやその前のえっちシーンから嫌な予感はしてたんだ、普通はああいったシリアスなシーンでえっちはしないよ、うん。それでも起動スイッチ云々で感動したし、ED後のエピローグで説明されると一縷の望みを持った自分が情けない・・・。
美夏と麻耶の絡みが少し遅かったことを除けばかなり満足のいく内容だったし、今後の展開を期待するなというのが無理なお話でして・・・。
他にもいろいろ書こうとしてたことがあったけどすべてが吹っ飛んだ。もういい、もういいよ、もう疲れたよパトラッシュ・・・ぼく、なんだかとても眠いんだ・・・。
茜。
第1部クリスマスパーティー(生徒会サイド)・第2部やりすぎちゃってごめんなさい、反省してます補習合宿。
永遠の良友・・・と思っていた時期が私にもありました。
ほんとうは一番最後に回そうと思っていた今ルート。生徒会のキャラをまとめて攻略したいと思い直し先にこのルートへ。
今ルートで6人目となるが、これほど過去が気になるキャラは初めてだったり。公園の桜の花びらを見てなにを思っていたのか、義之の夢に出てきた人物は誰なのか。ここまでほとんど情報がないというのももちろん原因のひとつだが、茜というキャラの性格を掴みかねているからこそもっと内面が知りたいと思うのだろう。
それと同時に、義之(相手)が相手(義之)のことを好きになっていく過程を今作品のいわゆるコンセプトのひとつとして楽しんでいるわけだが、それのみでいうと今ルートが一番好み。というのも茜は恋愛のサポート役という印象が強く、義之の恋愛とは範疇外という認識が強かったというのが大きな理由だろう。
第3部・茜ルート。
桜の木が願いを叶えてくれる・・・という設定をついつい忘れがちになっちゃうのが自分の悪いところだな、うん。これまでにも杏やななか、麻耶なんかもそうだったし、なにより主人公である義之も他人の夢を見るという能力があるというのに。
ある意味急展開なシナリオだったものの、落とし所がほんとうに上手で、友情や家族をほんとうに大切にしている茜を見ていると感極まる場面もあったりと、総合的にとても楽しめた。
特に不満はないがただひとつ、中盤の義之は性格が変わったかの如く、らしくない発言&考えをしていたことがほんとうにいただけない。終盤にはいつもの義之に戻っていたが・・・考えにくいが中盤だけライター変わったとか?
攻略済みのルートと比べて桜の木がピックアップされていたのが印象的で、とにかくみんなに異変が起きる。杉並は、「義之が大きく関係している」みたいなことを言っていたが、まぁその辺りは音姉か由夢ルートで明かされるだろう。
まゆき。
第1部クリスマスパーティー(生徒会サイド)・第2部スキー旅行(生徒会サイド)
ストーリーも良く出来ていて申し分なく、非公式新聞部との掛け合いも秀逸。肝心のまゆき先輩も、キャラが振れることなく意外な一面を垣間見られたりと楽しめているのだが・・・。
なにこの擬似義之。思考も言動もこれまでとまったく違って違和感バリバリ。茜ルートより目に見えておかしく、いうなれば「メインキャラの台詞は公式そのまま、義之の思考と台詞のすべてを二次創作よろしく入れ替えてみた」という感じ。
追加ルートは今ルートで3人目だが、どうして肝心なところで手を抜いてしまうのかと小一時間ほど問い詰めたい気分でいっぱいだったり・・・。
第3部・まゆきルート。
伊藤s・・・三咲里奈さんの演技力に感嘆。キャラに命を吹き込んだ、という言葉がしっくりくる素晴らしさだった。もちろん今作だけじゃなく、アニメやゲームのいわゆる声を当てる作品すべての声優がそう(であってほしい)あるものだが、あまりにあまりのはまり役だったためそういった言葉がでてきてしまう。
シナリオも追加ルートのメインなんじゃないかと思えるほどで、少しベタだがとてもよかった。・・・のだけどその反面、不満点も少なからずあったりする。一番の不満はまゆき先輩の父親を大会前に登場させてほしかったということ。話に聞いただけじゃ義之の言う、「親に遠慮して言いたいことを我慢している」ことが伝わりにくかったのがなんとも心残り。
まゆき先輩がよく口にする、「結果」という2文字と結びつければわかりやすい。「結果がすべてじゃない」という言葉がある。つまりは過程が大切だということだが、確かにそれも一理ある。しかしどれだけ頑張って練習したところで結果を残せなければまだ見ぬ周囲の人を取り巻く環境を作ることに結びつくことはほぼ皆無。
例えばバドミントンの大会に向けて毎日頑張ったが予選落ちしてしまった。優勝した人は名も周囲に知れ渡り客観を浴びることになる。予選落ちしたら、ほとんどの場合は名が上がらない選手となってしまう。だが、これまでの練習すべてが無駄だったかというとそんなはずもなく、だからこその「結果がすべてじゃない」ということになるわけで。
まゆき先輩は別に名誉も栄光もほしいというわけじゃない。ただただ陸上が好きでそれを続けたい一心で日々努力していたのだから、やはり父親に対してどのようにアプローチしていたのかは間に挟んでほしかった。
音姉の件に関しては、今回初めて理由らしい理由が垣間見えた。発売順的に無印のD.C.IIを先にプレイしている人が対象になっている気がするので、先に音姉を攻略していればまた見方が変わってくるだろう。
あーだこーだと書いてきたが実はいいたいことはただひとつ。
義 之 の せ い で す べ て が 台 無 し だ よ ! ! ! ! ! ! ! !
正直今ルートの義之にまゆき先輩が惚れた理由がまったくわからん。駄目なところは数え切れないほどあるが、朝練で頑張ってるまゆき先輩にお弁当を作ってきてもらっているにもかかわらず、義之はただそれを美味しくいただいているだけとかまったくもってまゆき先輩の気持ちを考えていないのが一番癪に障ったな。断られるにしろそういう提案を自ら口にしてもよかったと思うが・・・。
エリカ。
第1部クリスマスパーティー(セクシー寿司パーティー)・第2部スキー旅行(生徒会サイド)
義之のラッキースケベによって最悪の印象から始まり、様々な出来事をきっかけに互いに互いのことを深く知り、徐々に好感度が上がっていく。よくある話ではあるのだが、美夏を除く他ヒロインは義之との好感度が高い(すぐに高くなる)状態からスタートするため新鮮味があるような気がする。更に今回、第2部終盤でも義之の気持ちがエリカに少ししか傾いていない状態だったりするわけで・・・続きが気になる。
エリカは少しツン成分が強いかなとも思うが、本気で嫌っていたときと恋情の裏返しのときとでリアクションが違い、そこもまた見所のひとつになっていて今ルートの演出は非常にレベルが高い。というよりまゆき先輩ルートから一転、性格や発言がいつもの義之に戻ったわけだが・・・すっっっごく格好いい!!まゆき先輩ルートの後だから尚の事そう感じてるとは思うのだが、義之がモテモテなのも納得である。
そして今ルートの一枚絵はこれまでと比べ非常にできが良く・・・決してこれまでが悪いかというと断じてそうではないのだが、差分をみてもひとつの崩れなく丁寧に作られていて、第1部ラストの桜と雪が交じり合う中空を見上げるエリカの一枚絵なんかは今作最高といってもいいだろう。
第3部・エリカルート。
「義之は義之らしくしてればいいのよ」
思わずメモってしまったが、今ルートのすべてはこのエリカの台詞に込められていると思う。
嫉妬心や独占欲が人一倍強く、それに加えて寂しがりや。そんなエリカを義之と一緒にしてしまえば火と油になってしまい、エリカが怒るのも無理はなく、また義之もそれの対処に困るだろう。
しかし今回の一騒動を終えて更に2年半を経た今、エリカの口から出た台詞。女友達と街で軽い挨拶をしたときや小恋をおんぶしたときにした嫉妬も、エリカは長い時間を掛けて成長し、義之を更に信頼できるようになったんだろうな、とか。
展開についてはあまりにD.C.らしくなく、終始ポカーン状態。いやまぁ確かに盛り上がらなかったといえば嘘になるが、なんだかものすごーく出来の悪いひぐらしの祭囃し編を見ているみたいで・・・フローラが地下に潜入してくるシーンとか、学校でのエリカが矢面に立ったときとか、もう少し上手な演出を組み込めなかったのかなー。なによりもテンポが悪すぎる。逃走シーンを今の半分にして学校での籠城シーンに力を入れる、更にはそこでの選択肢はテンポを悪くするだけだから必要なし。そうすればポカーンと開いた口が塞がるくらいにはなったかもしれないww
先にも書いたがやはり今ルートの一枚絵は第3部でも変わることなく秀逸な出来。しかも、「このシーンで一枚絵が見たい」という期待をまったく裏切ることなくラストまで完走。その点においては文句のつけようがないほど素晴らしいものだった。
由夢。
第1部クリスマスパーティー(お化け屋敷)・第2部音姉&由夢、芳乃家でお泊り。
ぐわああああああああああ!!!!ここで!!!! こ!! こ!! で!!!! 第2章終わりですかー!!!!!!!!
由夢だって義之の気持ちをわかってるんだよね。そして自身の気持ちもわかってるんだよね。だからこそ切ないいいいいいい!!!!
もうこれは、「兄さんは姉さんのことばかりで私のことなんてちっとも見てくれなくて・・・兄さんにとって私なんてどうでもいいんだよね。兄さんなんて嫌い!!・・・・・・でも、そんな私が一番嫌い」とか言っちゃうパティーンですかああああああああああ!!!!!!!!
ということでようやく由夢ルート突入。由夢と音姉のルートはどの時点で攻略すべきか~と散々悩んだ挙句、結局最後になってしまった。
ちなみに由夢は個人的に今作品の中で最も好きなキャラだったりするわけで、音夢の悪いところを強く受け継いでるのは正直微妙だったりするのだが・・・まぁそんなところも含めて果てしなくかわいいと思ってたりしているのも矛盾してるがまた事実。
いち早く3章へ進めたいところではあるが、今後のためにも少しまとめておく。
無印時点で純一と音夢がくっついた後のストーリーで、その子供が男の子(由姫さんが朝倉性を名乗っていたことからそう推測)そしてその子と由姫さんの子供が音姉と由夢・・・という解釈で合ってると思う。んでもって義之は枯れない桜の木の下でさくらさんに拾われ、それ以降音姉と由夢、さくらさんと純一とは家族当然のように暮らしている。それに加え、義之はさくらさんに拾われる以前の記憶を思い出せない、というか思い出そうとすると頭痛がする、と。
さくらさんの外見がそのままなのは桜の木が関係しているとなんとなくわかるが、純一と音夢の子供はどうしているのか、そもそも音夢はどうしたのか、さくらさんと純一が共にしている理由とは、更には純一の過去に一体なにが・・・と謎が多いが、すべてを知るにはアニメ版も見ないと完全に把握するのは難しいのかな?とも思ったりするわけで、まぁすべての答えを期待するわけじゃなく気楽に構える程度にしておこう。
第3部・由夢ルート。
先にも書いたかもしれないが、どうしても「D.C.」というと極々普通の日常的な背景を思い浮かべてしまう。桜が年中咲いていたりロボットや宇宙人がヒロインだったり、ましてや義之が手から和菓子を出せたり他人の夢を見る能力を持っているにもかかわらずだ。その概念を取り払わないかぎり、「D.C.」を心ゆくまで楽しむことは出来ないとわかってはいるのだが・・・なかなかうまくはいかないもので。
これまでよりも特にファンタジー要素が強い今ルートはまさしく、「心ゆくまで楽しめない」ストーリーの典型的な例だった。
それじゃあ楽しめなかったのかというとまったくそんなことはなく、それどころかどのルートよりも夢中で楽しめてたりするから驚きである。一見矛盾のように感じるが、上記のように感じる自分でもこれほど楽しめたなら、「D.C.」のファンタジーな世界観を許容できていたら尚の事楽しむことが出来ただろうなと酷く虚しさが残る感じだったりする。・・・そんなの無印の時点で許容しとけよっていう(ry
それにしても、ストーリーもさることながら由夢の性格もほんとうに素晴らしかった。エリカルートの後だから一層思うことかもしれないが、敢えて苦手な料理を克服しようと頑張ったり何が起きようとも義之を心の底から信頼していたり、照れ隠しをしつつもここぞというときに素直になる様、etc...どこをとっても完璧な妹であり恋人だった。そして忘れちゃいけないのはきのみ聖さんの演技力。三点リーダー時の息遣いが本当に秀逸で、喜怒哀楽以上の感情が読み取れるのはさすがといったところ。
他ルートと違いエピローグがなかったのはいいのか悪いのか、今のところ判断はできないが・・・謎が徐々に明かされるであろう音姉ルートに今から期待大である。
音姫。
第1部クリスマスパーティー(人形劇)・第2部音姉&由夢、芳乃家でお泊り。
第1部は小恋ルートである程度の予想がついていたし、第2部はほぼ由夢ルートと同じだし(というより義之は由夢ルートの時より音姉のことを考えてないんじゃないか。音姉が倒れたとき真っ先に芳乃家に向かうあたり)で正直なところこれがTRUEルートとは思えない手抜きを感じる。まぁ第3章からが本番と思っておくとしよう。
とりあえず今のうちに疑問に感じていることを箇条書き(多大なネタバレあり)
・義之は何者なのか。
・初音島で起きている事件の真相。
・由姫さんはどんな魔法が使えたのか。
・音姉が桜を枯らす前、一生懸命なにをしていたのか。
・音姉たちの父親は誰なのか。また、音夢はどうしたのか。
・(由夢ルートにて)桜が枯れた後も義之は由夢の夢を見ていたのは何故か。
・さくらさんは桜が枯れる前にどこへ行ったのか。また、由夢ルートでさくらさんと音姉、純一はどこでなにをしていたのか。
・音姉が桜の木を枯らしたことにより義之が消えるのはわかったが、由夢が恋人だと消えてその他のキャラが恋人だと消えない理由。また、そのことを音姉が知らない(他ルートで義之が消えないことに驚いていたことから)理由。
今思いつく限りこんな感じだが・・・まぁすべての答えを期待するのではなく、あるがままを受け入れるスタイルでいこうと思う。
第3部・音姫ルート。
・・・あまりにも切ない。由夢ルート同様、これほどまでに救いがないストーリーだとは思わなかった。
「私のこと、助けてくれる?」音姉からこの台詞を聞いたとき、心の底から嬉しかった。他ルートでは一切助けを求めなかった音姉がようやく、ここにきてようやく助けを求めてくれた。
それなのに、こんな展開になるなんてあまりに酷い。終盤は義之に感情移入しすぎて涙が溢れて止まらなかった。いろいろな謎が解けたのはいいけれど、肝心な部分が未解決なんてあんまりだよ・・・。
でも、方法がないわけじゃないんだよね?どのルートでも、桜が枯れても義之は消えなかったわけだし。音姉自身その方法がわかってないだけで、必ず方法はある。・・・それじゃあ、これまでのルートと由夢&音姉ルートとの違いは何なのか。ひょっとしてこの2人以外のルートはすべて桜の木が見せていた夢だったりしてww
些細な疑問はどうでもいい。義之の存在が消えない世界を求めて・・・。
da capo。
こんな未来を見たかったわけじゃない。みんなが笑えて、幸せな未来が見たかった。
でも、仲間の心には義之が確かに存在したという記憶がかすかに残っていて・・・少しだけほっとしたり。
al fine。
由夢と音姉のifの世界。・・・いや、こに2人の正式なエピローグということにしたいのだけど、展開があまりに無理やりすぎてそうは考えられないというのが本音。まぁこの2人だけが報われないんじゃ可哀想だもんね・・・(第3部・アイシアルート参照)
関係ないが、由夢ルートで音姉が「由夢だけとは付き合っちゃダメ」と言っていた理由がようやくわかった。
アイシア。
第1部クリスマスパーティー(生徒会サイド)・第2部スキー旅行(生徒会サイド)出発前。
アイシアといえば無印のときちょこっと登場した記憶しかなく、D.C.S.S.は未見という徹底ぶり。
なにを抱え込んでいるのかはこれからわかるとしても、やはり多少の前知識は入れておくんだったかな?
特筆すべきことは特に見当たらないが、歳をとっても外見が変わらないこと(他、これからわかるであろう事実)を除けば、とてもかわいい普通の女の子だったりする。なんといっても特長ある子が多いD.C.だからか、なんだか新鮮で純粋に楽しめてたり。
・・・そういえば義之、いつになく積極的だったな。初対面の子とぶつかってお詫びにクレープって・・・今の時代イケメンじゃなきゃ通報ものだわww
第3部・アイシアルート。
エピローグにて、最初は由夢と音姉のルートを思い浮かべて否定しそうになったが・・・考えてみるともしかして、「al fine」はひとつの可能性ではなく、なるようにしてなったTRUEなのかもしれないなーとか。アイシアルートを含めこの3人のルートは深読みしすぎて変に捉え、自身の中で物語を曲解していたのかもしれない。
※由夢と音姉ルートでの個人的見解は、さくらさんが桜の暴走を止めることに失敗。その後音姉が桜を枯らし義之消滅と考えている。つまりこの2つのルートにおいてさくらさんの存在も消えている。ちなみにその他ルートに関しては、さくらさんが桜を枯らしたが由夢や音姉とは違って義之が消滅するなど夢にも思っていないヒロインが原因ではないかと予想。杏と茜ルートにて義之の存在が希薄になったのは、杏は記憶力が低迷したから、茜は二重人格だったがゆえに。
アイシアルートでは義之が消えると思われた当日、そのまま姿を残した。由夢と音姉ルートでは義之が消滅、「al fine」にて再び姿を現した。強く信じる想いを忘れないこと、恋をすることそのものが魔法。さくらさんの言葉を考えると、やはりこの3人のルートのエピローグは、ifの世界ではないのかも。
とまぁそれはさておき、アイシアかわいいです(断言
なにかと素直なところに好感が持てるというか、出会って間もないことを忘れさせてくれる包容力があるというか。声優の桜ちとせさんの声も相まってほんとうに好きなキャラのひとりになった。
手から玩具というのもなんだか新鮮で面白いし、今度機会があればD.C.S.S.を見てみたいと思う。
まひる。
第1部クリスマスパーティー(セクシー寿司パーティー)・第2部やりすぎちゃってごめんなさい、反省してます補習合宿。
OP時点で一番気になっていた、性格抜きにしてキャラデザが好みだった子。期待しすぎたせいかいざフタを開けるとまぁまぁ好きという感じに落ち着いた。
七不思議が再びピックアップされたから何事かと思えば、まひる自身が幽霊とは。無印でいうところの香澄枠といった感じで、展開は全く違えどどことなく既視感が。
義之ってこんなに惚れっぽかったっけ?と。今ルートはもちろんアイシアルートでも感じたが、考えてみれば他ルートのキャラははあまりに距離が近すぎて恋愛対象になりづらく、一目惚れとかそういう観点でいうとこれが普通なのかな。・・・まぁ一応エリカと美夏がいたわけだが、あの2人を基準にできないしなぁww
今回は義之がいつにも増してなにかと突っ込んでいるが、自分も「ミキ」に対して激しく激しく激しーっく突っ込みたい!!スタッフの遊び心、万歳!!!!!!!!
第3部・まひるルート。
第1部にて七不思議の話を再び聞かされたから、まひるはどこの幽霊かな?下駄箱や理科室じゃないよな~・・・と考えていた自分が情けないwwまぁ正直第2部でそのことが違うということには気がついたのだけど、なんとなく最後までどんでん返しを予想してましたねはいww
人は事の重大さを軽く認識してしまいがちだが、それは想いの深さが原因だったりする。例えばどこかで知らない人が怪我をしてもなんとも思わないどころかテレビやネットで発表されないと周知の事実にならないわけで。例えばそれが家族ならどうだろう。友人ならどうだろう。心配もするしお見舞いなんかも行ったりするだろう。
今ルートもそれと同じで、最初から別れが決定づけられているが、出会って恋をしてしまった2人。その想いが深くなれば深くなるほど別れは寂しさを増すわけで。そこのところをほんとうに上手に描けていた。というのもそうだが、注目すべきはまひるがいなくなった後。どんな悲しみも時間は癒やしてくれるが、その想いまでもを消し去ることは想い出が存在する限り到底できなかったりする。そこのところをまひるの最後の言葉、「幸せになってね」とミキが屋上に現れたことでしっかりと補完しているという二段構えの構造。
なんか微妙なルートだな~と進めていたが、終盤に近付くにつれ当初の一言一言に重みが増していき義之に感情移入して涙腺が緩み、そしてエピローグにて救われる。ほんとうに秀逸なストーリーだった。
忍ルート。
ようやく入った隠しルート1人目。忍者・・・ねぇ。
それはさておき、いつもやかましいほど側にいる人がある時を境にぱたっと姿を見せなくなり連絡すら取れなくなる。そうなると、「いなくなって清々した」という感情よりも「なにかあったんじゃ・・・」と心配になるのは人として当然のこと。
文化祭最終日の義之はそこがとても上手に表現されていて、その夜に姿を表したときはいつの間にか義之に感情移入したがごとく同じ気持ちになる構成。
短いながらもしっかりと作り込まれていて、中々楽しめた。
莉乃ルート。
隠しルート2人目にして最後のキャラ。
オチはいずこへ?とあっけにとられてしまった。絵柄といいストーリーといい、D.C.らしくないというかなんというか・・・。
これといって書くこともないが、時間を掛けて描いたものが完成後に台無しになったら、確かにまた描けばいいのかもしれないし一番に義之に見てもらって絵も喜んでるかもしれないけれど、やはり自分だったらショック受けちゃうなーと思う。莉乃の「絵が好き」ということで持つ観念はなんだか受け入れられないなーと。
あと、忍も莉乃も、別に義之でなくてもどこか適当な男の子でもよかったんだよな・・・と今更ながら。そう考えるとこの2編はかなりおざなりな作りだww
日常ENDを2つクリアして終了。
攻略キャラ14人+αのボリュームがあるため時間かかってしょうがなかったが、(ルートによっては多少残念なシナリオもあったが)あまり飽きることなく最後まで楽しめた。
これだけやったのだから心残りはないかと思いきや、逆に溢れんばかりにあったりする。その中でも特に小恋と渉&μと義之の恋愛が見たいという2つは大きいが・・・FDにもないんだろうなー。
とりあえず完全燃焼を果たしたし、今まで以上に長い雑記となってしまったから、だらだら書かずにここにて終了。BGMや立ち絵、1枚絵等も考慮に入れ★×7が妥当かなと。
そして杉並万歳!!!!(謎)