あかねぶろぐ。

永遠なんてないよ。

暁の護衛・罪深き終末論(トリニティコンプリートエディション)感想。

多少のネタバレあり。

あとで自分が見返すためのまとめなので、レビューというより雑記となります。

総プレイ時間。   総合得点。

約50時間。    ★★★★★★★★★☆。

2作目終了時点のキャラの印象。

彩≧ツキ≧麗華>萌>鏡花>萌>妙>杏子。

全ルート終了時点でのキャラの印象。

彩>薫>麗華>ツキ>詩音=加奈子>楓>清美>舞>柏>妙>翔子>萌=鏡花=沙代≧杏子>朱美。

プレイした攻略順。

麗華→薫→詩音→清美(+新婚生活)→舞→杏子→加奈子→柏→翔子→楓→朱美→沙代→夏の思い出(彩・萌・妙・ツキ・鏡花)→こんな一日があったら嫌だ。

おすすめ攻略順。

麗華→薫→夏の思い出(彩・萌・妙・ツキ・鏡花)→詩音→清美(+新婚生活)→舞→杏子→加奈子→柏→翔子→楓→朱美→沙代→こんな一日があったら嫌だ。

好きなシナリオ順(共通ルートの個人話含む)

薫>楓>清美>麗華≧朱美>詩音>杏子>翔子>加奈子>柏>舞>夏の思い出(彩・萌・妙・ツキ・鏡花)>沙代>こんな一日があったら嫌だ。


麗華ルート。

共通ルートから一気にここまでプレイしたわけだが、なんとまぁボリュームのある話だこと。

最初から新キャラ続出で戸惑いはしたものの、1人ひとりの役割を上手に分散させていて最後にはすっきりさせてくれるところはさすがの衣笠彰梧さん。

薫のことで頭がいっぱいで頭の中であまり整理がついていない状態だからかうまく言葉に表せないのがもどかしいが、ほんとうに楽しかった。1作目からの伏線もしっかり回収されており、薫の屋敷の話も上手に今ルートと繋げていたし海での海斗との釣り等挙げればキリがない。が、禁止区域での暴動は多少いただけないものがあった。山場といえば確かに山場だったが、どうにも先を急ぎすぎて消化不良を覚えてしまう。まぁそれらすべては他ルートで回収されると思えばこうするより他なかったかもしれないが、それならそれで攻略対象キャラを少なくして(ry

とにもかくにもソナタカナタに救いがないのがどうしても納得いかなかったり。

海斗と麗華が釣りをしている時にした伯の話。旅行から戻ったらすぐ病院に、といっていたがその話はどこへ・・・。

薫ルート。

ああもう薫大好き。

薫の屋敷の話のみでいえば3作中1番好きなストーリーだったりしたから、麗華ルートでどうしても薫が気になってしまい集中できなかった、というのがほんとうのところだったりする。

薫の屋敷に海斗が乗り込み、2人が再会したシーン。あれはもう屈指の名シーンといっても過言ではないし、その後の薫のぎこちない態度や海斗を慕う気持ちなんかもこう、胸にくるものがある。

麗華ルートでも感じたが、どうして最後は雑な終わり方にしてしまうのだろう。今ルートの場合、海斗が二階堂家を離れるシーンや海斗と薫がどのような経緯で肩を並べてボディーガードをしているか・・・もちろんいくらでも想像はつくが、ちゃんとしたシナリオとして読ませてほしかった。

詩音ルート。

詩音かわえええええ!!!!

嫌いなことにはそれ相応の理由があるわけで、過去にどれだけそれがその人を苦しめたかによって克服できる度合いも変わってくる。

今回はたまたま海斗に克服させてもらったようなものだが、なんにせよ時間はかかるかもしれないが龍と2人祖父母に会いに行って和解をしていたように思う。

今に始まったことではないが海斗はほんとうに毎回好き勝手だなーとww基本的にどのルートでもそうだが、麗華が可哀想なんだよなぁ。

清美ルート。

想像以上によく作り込まれてるこのルート。

警察側の視点から描かれる禁止区域の話は新鮮なものがあり、弱肉強食のみの世界がこうも丸く収まるのはプレイしていてとても気持ちがいい。

当初清美のことがあまり好きにはなれなかったが、これぞスルメキャラといった感じでだんだん好感触になっていく自身が海斗と重なっているようでそこもまたグッド。

脚本にキャラにBGM、悪いところを探しても見つからないと思えるほどの素晴らしい出来だった。

舞ルート。

禁止区域ルート1人目。

これまでのルートと違って今回は裏の事情を知りつつ読み進める、というものだったがまさか専用OPまで用意されていてストーリーもしっかり作り込まれ、これほど感情移入させられるとは思いもしなかった。

表側の原則を知り政府に足を踏み入れその汚さを知っていたからこそ、禁止区域で組織を作りその頂点に立ち皆をまとめあげられる。大切なのは結果じゃなくその過程。1ヶ月、1年、そして10年の時を経たとしても皆の心に残る過程を築く、という最後まで信念を曲げない五十嵐は感嘆の一言に尽きる。

舞の狂人めいた言動や行動はこれぞ禁止区域と呼ぶに相応しいものだった。海斗本人も言っていたように、もしも海斗が禁止区域にとどまり続けていたらこうなったであろう姿なのだろう。人間は周囲からの影響を受け育つもの。舞が表の世界に足を踏み入れるとやはり少しずつ変化が現れると思うが、とにかくそれが見たくてたまらない。なにを見て、どう感じ、それをどのように表現するか。そこのところをFDで(ry

ラストはよくわからなかったが、とにかく海斗も舞も杏子も生きていることがわかって安心したことだけは事実。

杏子ルート。

あっけなさすぎわろたww

2作目から感じていることだが、海斗には麗華よりもツキよりも、誰よりも杏子が1番お似合いだと思う。

昔からずっと一緒に行動していたというのが大きな理由だが、杏子なら心の底から海斗を幸せにしてくれるんだろうな、と。

加奈子ルート。

禁止区域のルートの中で正直1番影が薄い加奈子。舞や楓も今ルートからの登場ではあるが、インパクトという面で考えればやはりそう感じてしまう。

しかしそれとは反しかなり好きなキャラのひとりで、表の世界を知っているからこその諦めというか儚さがたまらなくそそられる。

北都南さんの声を聞くとどうしてもつよきすの姫が(ry

柏ルート。

すべての謎は明かされなかったものの海斗やその父親、須藤なんかとの伏線も回収されすっきりした気分。

罪の意識からも目を背くことなく海斗を見守るという自分の役割を最後まで全うできて、柏はほんとうに幸せだったんじゃないかと思える。

翔子ルート。

翔子よくやった!!と叫びたくなるこのルート。

これまでの恐怖や不安すべてをぬぐい去るには時間がかかるかもしれないが、海斗と杏子の側にいればもう大丈夫だろう。

それにしても緒方さんは他ルートでもああいったことになっていたのか・・・好きだったキャラだけに少し残念。

楓ルート。

このルート好きすぐるwwww

貞操、生理、そしてセックス。そのことを子供に上手く説明していくのはとても難しいものだが、それ故に説明方法にそそられるものがある。のはいいが、家族計画の真純が末莉に生理の話をしたときもそうだったが、どうしてこうも謎の感動を覚えてしまうのだろう。

そして楓かあいい。最高にかあいい。相馬も本性見せると、というか楓のことになると性格が一変してまた面白い。この世界の続きをFDで(ry

朱美ルート。

朱美が海斗を殺したがっていた理由がここに。

プレイ途中で大方の予想ができてしまったが、そこに海斗が最後まで気が付かないのは違和感だったり。

憐桜学園に尊や薫、佑祈も呼ぶと思っていただけに少し拍子抜けしたものの、全体的は上手にまとまった話だった。

沙代ルート。

真己登と沙代の事案堂々完結・・・とはいかないなwwここまで引っ張っておいて大事なところが全て抜けてるじゃないか!!

海斗のやり方は無理があったが、互いの本心を引っ張りだすにはこの方法しかない、というよりも海斗にはその方法しか思い付かなかった感じかなー。すごくもやもやする。

そして小春ルートを是非ともFDで(ry

夏の思い出(彩・萌・妙・ツキ・鏡花)

おまけとあるようにおまけもおまけ、まごうことなきおまけだった。

全てのストーリーに対して言えることだが、本編にこの話を盛り込んでも何ら違和感のない作りになっていて非常に楽しめた。

こんな一日があったら嫌だ。

これも完全なるおまけだが、どうしてこうも最後が駄目なのかと。

スタートからIFの世界で面白おかしくプレイし始めただけに、ラストは種明かしされないまま、というか想像にお任せという形をとるのはどうも好きになれない。いっそ夢オチの方がしっくりくる。

とりあえずは沙代ルートで言ってたことがFDを待たずして現実になっただけでも満足ww


ど う し て 最 後 が 駄 目 な ん だ !!!!

と小1時間問い詰めたくなるゲームだった。

クライマックス、さぁここからどうなる?!といったときにまさかのED、後日談ちょろっとでロクに説明もされないまま終わりじゃ流石に納得はいかない。コツコツ時間をかけて築いてきたものを自らぶち壊しにしている感覚。

とはいえその過程はほんとうに(共通含む)どのルートも素晴らしく、それだけでも★×9には値する出来になっていた・・・だけに実に残念。

最初から最後まで、実に3作通して海斗が一貫していて好感が持て、これほど熱を入れられる主人公は久々だったように思う。

次はこの続編といわれているレミニセンスを購入予定。