多少のネタバレあり。
あとで自分が見返すためのまとめなので、レビューというより雑記となります。
総プレイ時間。 総合得点。
60時間。 ★★★★★★★★☆☆。
4つ目の選択肢時点でのキャラの印象。
幸>蒔菜>みちる≧由美子>天音。
今作終了時点でのキャラの印象。
幸>みちる>蒔菜>由美子>天音。
プレイした攻略順&おすすめ攻略順。
由美子→みちる→幸→天音→蒔菜。
好きなシナリオ順。
蒔菜≧天音>みちる>由美子≧幸。
OP終了時点での感想。
今作を購入したきっかけはいつも通り、「なんとなく」だったりする。
ゲームもアニメも人気あることは知ってはいたものの、長そうだからという理由で手を付けずにいたのだが・・・コンプリート版が発売するということで買ってみた。
ちなみに重版の方ではなく最初に発売されたほうで、おおよそ2年もの間積みゲーとなっていた。
キャラの把握もろくにできていない状態だから現段階では特に書くこともないのだが、もしかして暁の護衛を意識して作られてるのかな?
とにもかくにも、これでようやく積みゲーがなくなったからゆっくりまったりプレイしていこうと思う。
4つ目の選択肢時点での感想。
・・・他の作品を持ち出しても仕方のないことだが、暁の護衛の海斗とフルメタル・パニックの宗介を足して二で割ったような主人公だなと。
しかしこの二人よりインパクトが弱い(というか海斗と宗介が強すぎる)ため、いまのところあまり好感が持てなかったりする。
それにしてもまさかこれほど多くの小話オンパレードがくるとは思っていなくてほんとうに驚いた。
しかしそのおかげでキャラをしっかりと把握できたしなかなかに楽しめたしで結果オーライだろう。
それぞれのキャラについて思うところはあるのだが、書いていくとあまりに長くなるため割愛。
まずは誰から攻略しようか。
由美子ルート。
しっかりとまとまっていて、読み応えのあるストーリーだった。
特に由美子の過去については時間を忘れてプレイしたほど素晴らしい。
急に雄二をカッターで切りつけたり他の人から距離をとったり、雷が苦手だったりという理由が徐々に明かされていく様はほんとうに見事としか言いようがない。
しかしそこが良すぎたためその後が多少駆け足気味に感じてしまい、もう少しじっくり手間暇かけて読みたかったなーとか。
ひとつ疑問に思っていることが、ショートストーリ内で由美子を観察していたとき、「本を読んでいない」と幸が言っていたのがやけに引かかった。雄二と暮らしているときはしっかりと読んでいるみたいだし、あのときは本を読む振りをして周りの会話等を気にしていたという解釈でいいのかな。
・・・それにしても昔の由美子の一枚絵かわいすぎやしませんか。
みちるルート。
めちゃくちゃ感動した。ちょっといい話すぎ。
当初はみちるのギャグがつまらなく嫌気が差していたりもしが、小話を読み進めていくうちに慣れ親しみ、やがてはちょっとした馬鹿な発言でも自然に笑えるようになっていた。
そんな心境の変化を辿ってのあの日記・・・感動しないわけがないじゃない。
みちるが病院に行っている際の周りの変化、みんなからの手紙、そして母親との再開。どこをとってもほんとうに素晴らしい。
(ただひとつ)、過去現在のふたりの親友どちらも急に話が展開していきグイグイと食い込んできて多少の嫌悪感を抱いたが、それは物語を進めていくと不満点としてではなく心地の良いものへと変わっていた。どちらもみちるを形作るための、必要不可欠な存在だからこそ受け入れられたのだろう。
しかしまぁ、雄二がどうしても好きになれない自分がいる。やるときはやってくれて頼りになる、というのを念頭に置いても、デートごっこをしているときやデートのプランでランニングとかは冗談でもどうなのだろうなと。
・・・そういえば金髪にしている理由ってなんだったのだろう。説明あったっけ。
幸ルート。
幸は脇役が似合っている。なんて最初は感じていたのだが・・・しっかりとメインヒロインだった。小話の時点でどんな過去があったのかと一番気になったのは幸だったこともあり、すごくすっきりしたなぁと。
今ルートは雄二の過去に直接関連付けた内容だった。・・・だからというべきかはわからないが、実のところ物語にあまり身が入らなかったり。断片的に、「幸と会えなくなる理由は姉が死んだから」という説明はあったものの、逆にそれがきっかけで雄二の過去が気になってしまったといったところ。
おそらく今後明かされるであろう雄二の過去を知った上で今ルートをプレイすると、今とは全く違う感想になるであろう。
とはいっても、幸にかんしてはひとつひとつ丁寧にトラウマを克服していく様はプレイしていて非常に感動ができた、改めて雄二の利発さを知ることとなっただけでも十二分に面白かったと断言できる。
天音ルート。
さいご!!さいご!!!!さいごーーーー!!!!
もしかして最後に攻略したほうがよかったのではという不安を胸に4人目終了。
天音が雄二にとっていた不思議な行動も他ルートと遜色なく回収していたが、それよりなにより過去話があまりにも壮絶すぎて言葉を失うほど素晴らしかった。
ということで今回は正直、天音よりも一姫がメイン。だってあんなの見せられたら誰だって・・・少なくとも自分はそうだった。
一姫がどうなったかは迷宮か楽園でわかると信じつつ最後の蒔菜ルートへ。
・・・というか今回、雄二の発言が全体的にやわらかくて違和感を覚えた。複数のライターさんが携わっていることは知っているし多少は仕方のないことだとは思うのだけれど、最低限主人公の言動くらいは統一させてほしいなと思ったり。
蒔菜ルート。
死に行く父親の前で一週間・・・あまりにもひどい蒔菜の過去。
蒔菜ルートを最後にもってきてよかったなと心から思う。もし間違えて最初にプレイしていたら、恐らく今作を投げ出していたかもしれない。
天音ルートと同様、一見するとすっきり終わったかのようにも見えるがその実・・・いやまったく見えないなww
蒔菜の母親関係は一年間音沙汰がない(?)ところを見ると、JBが上手に根回しをしてくれたのかな?とも思えるが、というかJBの座がキアラに移行していたが、JBはどうしたのだろうか。
もちろんそこも気になるが、やはり一番は林檎の苗を元の場所に戻せと、そしてバッドエンド内で株を買えと助言した人物。
師匠である麻子は死んでいると断定すると・・・やはり一姫なのだろうか。
他ルートよろしく、宗家と分家の話を蒔菜視点で詳しく知りたかったが、そんなことが気にならないくらい夢中になることができて十二分に楽しかった。
というか最後寮に戻るんじゃないのか・・・。
ちなみに性格を抜きにしたら、今作を総合した立ち絵で蒔菜の母親が一番好みです。
ということで終了。
一切の予備知識を持たないままプレイしたが、勝手な印象であった「銃撃戦でドッタンバッタン」というのと大きくハズレていて、いい意味でよかったなと。
誰も彼もが一癖二癖ありそうな(というか結果的にあった)キャラに嫌気をさしていたのはそれこそ最初だけ、ひとりひとりの過去を覗いてみればそれ相応の理由があり、いつしかみんな憎めないキャラになっていた。
しかしまったく伏線を回収しきれていなく・・・特に雄二の過去なんかはゆっくりと時間をかけてプレイしたいなと心の底から思ったり。
ということで続編をやらねばという使命感に燃えたぎっている。
今回も散々迷った挙げ句★×8に。
複数人のシナリオライターのためか雄二の性格が安定しなかったことが玉に瑕だが、そんなことが気にならなくなるほど素晴らしい作品だった。