多少のネタバレあり(特にRe:Call部分)
あとで自分が見返すためのまとめなので、レビューというより雑記となります。
総プレイ時間。 総合得点。
約32時間。 ★★★★★☆☆☆☆☆。
オープニング終了時点のキャラの印象。
詩乃>未喜>ゆめ>藍里。
全ルート終了時点でのキャラの印象。
未喜>ゆめ≧詩乃>藍里。
プレイした攻略順&おすすめ攻略順。
藍里→未喜→ゆめ→詩乃→Re:Call→Piece of Memory。
好きなシナリオ順。
Re:Call>藍里>未喜≧詩乃>ゆめ>Piece of Memory。
藍里ルート。
藍里のギャグが最後まで肌に合わんかった。ギャグを除いた真面目モードの時はかなりの好印象で、ストーリーも良い出来だっただけに残念。
藍里が(高等部の)全国一というのと由美子の持って生まれた天才基質、この2つが組み合わさってのライバル設定は王道だがそれがとても映えていた。バドミントンの練習風景もしっかり描かれていたし、なにより逆の手でバドミントンを再開する決め手となった理由や時計を使うタイミングも予想より非常に上手だった。
由美子との勝負で藍里が、あと1点で負ける~からの1点返して~とか考えていたから、こちらもいい意味で予想を裏切ってくれた熱い展開だった。
・・・自身過去にリアルでバドミントン部だっただけにトラウマが再発して発狂しそうだったのは置いといて、全体的によく出来たストーリーでかなり満足。
今となってはバドミントンの展開に集中させるために詩乃の死を軽くあしらったとわかるが、過去に詩乃と藍里がどんなことを話してどんなに覚悟を決めていようともあっさりしすぎていて違和感をぬぐい去れなかったり。
未喜ルート。
篤史の性格が最後まで肌に合わんかった。妹を大切にする理由がなんであれ、それを(半ば冗談としても)暴力で解決させようとする、また、嘘でもお世話になってる人に対して殺す~等の発言はいただけない。
ストーリー的にはとてもよい仕上がりで、特に未喜が恋に落ちる瞬間はもう言葉に表せないくらいニヤニヤさせてもらった。気が付いたら好きになっていた、というのもそれはそれで好きだが、ふっとした瞬間恋に落ちる、というのもまた大好物です。
未喜の表情がコロコロ変わるのを見ているだけでも飽きないし、前ルートとは違い陸が主導権を握るというのも新鮮味がありすごくよかった。
時計の使い方に若干の違和感・・・というか時計の使い方下手だなーと思ったりしたが、これはこれで丸く収まったしいいのかな。
ゆめルート。
いやぁなんというか斜め上な展開ってこういうのを言うんだろうなーと。
陸とゆめが好き同士なのはわかる。美羽がゆめのことを好きなのはわかる。だからこそ美羽の陸に対して嫉妬心を抱くのも理解できる。
だからといって陸は美羽に愛情を注がないといけないわけでもなければゆめが美羽にあんな提案を持ちださなくとももっと違ういい方法もあっただろう。どうしてこういう展開になっちゃうかなーと残念でならない。
誰かと本当にわかちあうためにはえっちしかないのか?そうしないとほんとうに美羽は陸とゆめの関係を受け入れられなかったのか?・・・そんなこと考えるほど小難しい話でもないんだけど、どうしても心のもやもやが消えないから一応書いとく。
そもそもおじいちゃんが持っていた時計という設定がただの仲良くなるなるためのきっかけのみというのがほんとうにもったいない。
・・・まぁ最終的には他2ルートと違って少し異色な作風ではあったものの、ゆめも美羽もキャラが立っていた分それほど退屈にならずプレイすることが出来た・・・かな。
詩乃ルート。
陸がこれからどういう行動を取るのかという点では完全に予想通りの展開になったが、詩乃が陸と恋人になってなにを感じなにを考えていたかは言葉にされるまで気が付かんかった。だからこそ陸と気持ちがシンクロし、「くん」ではなく「さん」付けで呼ばれることが非常に悲しく、そもそも要因がまるっきり陸側にあるというのがなんとももどかしい。
正直いうと詩乃みたいな性格はあまり好きではなく、その原因の大部分が死を受け入れている態度と言動にあったりする(+5つの願いを叶えてもらったにもかかわらずあの態度はないんじゃないかなーとか)過去にどれだけ苦しい思いをしようがどれだけ覚悟を決めていようが、人は死を簡単に受け止めてはならないと思う。だからこそ7つ目のお願いを聞いたときは言葉に表せないほど歓喜した。・・・ちなみに暁の護衛の海斗にはすごく共感が持てたし大好きな主人公でもある。
3つ目の選択肢。恋愛がしたい。そして1つ目と7つ目の願い。・・・さぁ、これからが本番だ。
そして忘れてはならないのがラストで流れる霜月はるかさんが歌うRe:Call。久々に曲で泣いてしまった(アイカツ50話カレンダーガール以来だったり)
あーなるほどーそうきましたかーっていうのが率直な感想。
全体を通してみてもしっかりまとまってるし何度か本気で涙したしですごくいい話だったのは間違いない。間違いないのだけど、陸は馬鹿かと阿呆かとまぬけかと。これまで5年もの間未来を変えるために時計を使い続けてきてるにもかかわらず、詩乃ルートでの最後の決意は「自分が医者になって治療~」って、どこをどう間違えばそういう結論にたどり着くのか。あまりにも時計の使い方が下手すぎて漣さんが呆れるのもよくわかる。
それでもやっぱり陸が時計で未来を変えることを諦めるきっかけとなったのも納得がいく理由だったし、詩乃と海へ行った際勇気を出して漣さんのことを言ったのは例え過去の清算だとしても立派だと思うし、ラストの墓参りのくだりも感動的だったし(なにより最後に陸の顔が拝めたり)ですごくいい話だったのは間違いないともう一度。
「何せ俺は、かつて詩乃と重ねて見ていたはずだった漣さんの顔を、ぼんやりとしか思い出すことができないのだから」
海で陸が思った言葉。この言葉に嘘はないからこそ悲しいやら切ないやらで胸が一杯になってしまった。
病室で語った未来の話。言葉にはしなかったもののやっぱり詩乃自身生きていたいんだよね。というか陸と出会って死にたくなくなった、というのが正解なのかもしれないけれど、どちらにしろ詩乃の口からこの話が聞けただけでもほんとうに満足。
Piece of Memory。
完全なるおまけストーリー。
これを見ると、やはり時計は誰かから誰かへ渡すものだと思うのだけど、まぁそれは今までがそうだっただけで決まり事じゃないって感覚なんかなーとか。
終始ギャグが寒い、「ん」等の口癖やギャグを大方言い終わった後「それで本当は?」と聞き返すのが鼻につく、陸の時計の使い方が下手すぎる。全ルートを通してみても一貫性もなく本当にバラバラなストーリーだったし、なにより詩乃の死を藍里や未喜があまりにも軽く受け止めている感じが駄目で駄目でほんとうに駄目だった。
タイムリープという題材とあかべぇだからという理由で期待しすぎていた感は否めないが・・・いろいろな面をある程度見切りをつけてプレイできる人は楽しめるんだろうけど、自分にはそれが出来なかった、という感じかな。
それでもループもの好きな自分にとって、また違った視点からいろいろと学ぶことができてそこはほんとうにプレイしてよかったと思っている。
また、基本的にキャラも可愛らしく絵も好みだったし、Re:CallはもちろんBGMも素晴らしく★×5という結果に。