多少のネタバレあり。
あとで自分が見返すためのまとめなので、レビューというより雑記となります。
第一章・逢津の峠。
ねこねこソフト、20周年ねこコンプ一作目の銀色。
第一章は片岡ともさんが描いたということを知っていたため期待値が高かったが、裏切られることなく非常によかった。
こんなに短いストーリにもかかわらず、文脈のテンポや物語に引き込ませるカリスマ性、ユーザーのいたるところのツボを押してくる構成はほんとうに見事。というか昔からこんなに素晴らしい文章描いてたんだなーと驚いたり。
少し気になって調べると、あやめには「よい便り」「メッセージ」「希望」という花言葉があるらしい。
タイトルが「銀色」であることから、第二章は何でも願いが叶うらしい「銀糸」がかかわってくると思うのだが、どうなるか。
第二章・たたらの社。
泣き作品で救いようがなく、死生観漂うただただ悲しい物語は苦手部類なんよなー。バッドエンドが苦手なわけじゃないけれど。
全体を通してはたまに見かける物語。
しかしそれは2022年の価値観であって、今作が発売したのはおおよそ20年も前。先駆者とまではいかないだろうが、当時にプレイしていたら大きな衝撃を受けたに違いないだろう。
第三章・朝奈夕奈。
うおおおおおおおおヤンデレ乙!!!!
どこかで夕奈見たことあるなと思ったら、「すみれ」のおまけパートに出てきて一番気になったキャラだったwwまさか銀色だったとは!!
それにしても朝奈がかわいそうすぎて辛い・・・志朗さんとしっかり幸せになることを祈るばかり。
今作の構成上仕方がないとはいえ展開が早すぎる。もっと時間をかけて徐々に壊れていくさまが見たかった。今章のみスピンオフ+銀糸を上手になにかと代替したら今でも通用しますよこれ。
そしてラスト、無理やりお涙頂戴にもっていかなくてもいいじゃないかwwまぁこれもすべて朝奈がいい子すぎるのが理由か・・・もはや罪だねうん。
あーなんか無駄にテンション上がった。今プレイしてもこんななのだから、当時人気が出たのも頷けるってもんだ。
そういえばまったく気にしてなかったけど各章ごとに時代背景変わってるなと今更ながら。
第四章・銀色/第五章・錆。
四章終了時点であれこれと書いていたが、五章が続きとわかりやむなく削除。
とりあえずこれで過去のあれこれが昇華されたと考えて間違いないだろう。
過去と現代で紡がれる構成はほんとうに魅せ方が上手。
そしてラスト、ものすごくよかった。ようやく救われた。
今更ながら今作ってものすごく感動する大作なんじゃね?ということに気が付いた。
ひとつひとつの章を楽しめればいいや的な感覚でプレイしていたため、大井跡とかこずえとかの深い関連性がよくわからないままになってしまった。
ということで、雰囲気も気に入ったことだし後日内容を忘れかけた頃にでも再プレイしようと思う。
折角ここまで書いたからこの駄文は残し、点数等のあれやこれやはまた更新するということで。