あとで自分が見返すためのまとめなので、レビューというより雑記となります。
総プレイ時間(おまけ含む) 総合得点。
約31時間。 ★★★★★☆☆☆☆☆。
本編終了時点でのキャラの印象。
美春>眞子>ことり>和泉子>月城≧工藤>香澄>頼子>ななこ>萌≧環>さくら≧音夢。
プレイした攻略順。
眞子→萌→ことり→工藤→音夢→さくら→美春→頼子→環→月城→ななこ→和泉子→香澄。
おすすめ攻略順。
桜無(眞子・工藤・月城・ななこ・和泉子・香澄)
桜少(萌・ことり・美春・頼子・環)
桜大(音夢・さくら)
大きく3つに分類するとこんな感じになるが、基本好きな順でおk。
好きなシナリオ順。
月城>萌≧美春≧ことり>和泉子>工藤>香澄>音夢≧頼子>ななこ>さくら>環≧眞子。
眞子ルート。
「眞子かわいい」この一言に尽きる。
付き合ったフリをしていたはずが、気が付いたら互いに(眞子の方は元から気になっていたみたいだが)好きになる。
誰だって、なんてことないきっかけひとつで恋愛に発展するわけだが、今ルートの展開はドストライク。何十年前のゲームでも、恋だの愛だの、そういったものの本質は変わらないんだなーとかしみじみ感じたり。
ストーリーが短いとは思わなくむしろこのくらいで調度良いと感じたが、音楽部の練習をここまで引っ張ったのなら本番も見せてほしかったと・・・それだけが心残り。
なにはともあれ眞子かわいい。何度でも言うけど眞子かわいい。
萌ルート。
最初こそ、眠り病を疑うほどのぞんざいなキャラ設定だな、と思ったりしたが・・・一筋縄でいかないのがこのゲームの特徴なのかな。
何気ない会話が実は伏線、というのはかなりよかった。もう一度プレイしたら新たな発見もありそうな作りはかなりの好印象。
眞子ルートでもそうだったが、展開が急すぎるのはやはりいただけない。音夢との別居やさくらとの突然の別れ、それに桜が枯れたことによる影響等々、それぞれメインルートで補完はしてくれるのだろうが、もう少し風呂敷を広げてくれてもいいかなと思ったり。
ことりルート。
萌ルートを先に攻略している。今ルートの伏線はわかりやすい。その2つから今後どういった展開に流れるのか予想はついたが、言葉の選び方や演出がとても上手で予想以上に感動した。
人の心が読める。程度のほどがわからないと何とも言えない(意図せずして第三者の心を読み取ってしまうのか、読み取ろうとした相手のみ読み取ることが出来るのか)ところもあるが、どちらにしろ聞きたくないことの方が多くて辛いだろうと思う。それでもことりはそれを「いいこと」と捉えていたのには、つまり「楽」な部分が大きかったわけで。と考えていくと、それを処世術がごとく使いこなせることりはすごすぎるww
なにはともあれ、「相手の心」よりも「自分の心」が読めたほうが何倍もいいなと思ったり。
工藤ルート。
もう少し詳しく説明してほしいところや無茶すぎる展開があってもやもやしたが、この2人を見ているとどうでもよくなり、最終的にはほっこりいい話だった。
それにしても中盤はほんとうにギャグだった。女の子と知ってから恋をするのでなく、男の子と思ってる時点から恋をする。段階を間違えるだけで純一の思考行動がギャグ一色に染まってしまうわけで・・・あー笑った笑ったwwww
余談だが、女装というと暁の護衛の薫を思い出す。薫の場合はボディーガードを目指していたから、工藤と違い鍛え方が違ったから、身体のことを心配したことなかったなーとか。
音夢ルート。
ぐわああああああ反則だろこれ!!!!ラストにすべてもってかれたわまじで!!!!
ベタでベタでベッタベタなんだけど、それはいうなれば王道なわけで、ほんとうに素晴らしかった。
・・・これまでのルートでもいえることだが、ストーリーが悪い意味で淡々としている分、多少込み入った話になると途端に置いてけぼりを食らっちゃうなぁと。よくわからない(というか明かされていない)謎はさくらルートに持ち越しなんだろうけど、それをやってしまうとそれが気になって今ルートを十二分に楽しめなくなっちゃうんだよね。
なにはともあれ、音夢は終始可愛かったし、周囲の環境がとても暖いしとプレイしていて飽きることなく楽しめた。
さくらルート。
「感動的」というよりか、「まとまりがある」ストーリーというのがしっくりくる今ルート。
ただ、それはあくまで「ストーリ」は、ということだったりする。今ルートは音夢ルートを攻略しないと入れない仕様になっている、つまり言い方を変えれば、純一と音夢の恋愛を楽しんだあとにしか今ルートを攻略できない仕様になっているわけで・・・・・・(あまり書きたくないから省略するが)シナリオライターはさくらが嫌いナノカナ?
物語の根本である、少し不思議な能力や枯れない桜などの謎は綺麗に説明されたが、音夢ルートで残された謎はあやふやなままだった気がする。・・・その点に関してある程度の予測は立てられるが、入り組んだ話にするならするですべて説明してほしかったところ。とりあえず今作終了後にでもググってみよう。
美春ルート。
今後の展開について。
ロボ美春が恋仲にあった美春であり、本物の美春とは別人。そうすると本物の美春が目覚めた今、付き合わないということに・・・ってなことにはならないんだろうなwwかなり前から、特に純一には親近感があり、なによりオルゴールの鍵を手放していない。そう考えると、経緯はどうあれロボ美春であろうと本物の美春であろうと結果は変わらないんだろう。
音夢の気持ちもわかるが、あれは少し動揺しすぎじゃなかろうか。こんなことが起きれば確かに誰だって混乱はするしその人をまともに見れなくなるのは十分理解ができる。というより、純一の適応能力が高すぎるだけだとも思う。のだけど、あくまで「主人公」がこういった気持ちで望むのなら、やはり音夢の動揺は、ストーリー的に考えて強引に引っ張るべきではなかったように思う。
それともうひとつ。先生が美春の付き添いを純一に選んだ理由が不明瞭。そこまで美春と仲がよかったわけでもなければクラスどころか学年すらも違う。先生から見て純一は、「いざというとき頼りになる」生徒という位置づけだからかもしれないが、そこのところをもう少し説明がほしかった。
とまぁ不満点を並べてみたが、科学では証明のつかない奇跡なストーリーはしっかりツボを抑えて感動できるものだったし美春はかわいいし、なにより小難しくないしと満足度の高いルートだったことは間違いない。
頼子さんルート。
純一のことを好きなのは美咲のはずなのに、頼子さんがその願いを叶えちゃっていいのだろうか・・・という疑問が最後に解消されてよかったww
可もなく不可もなく、これまでのルートと比べると展開的にも非常にわかりやすい構成だった印象。なのだが、最後の方まで純一の発言や行動が気になった。性格そのものは変わっていないはずなのだが、ギャグを頻繁に言ったり考え方が純一らしからぬ行動や発言がみられたり。基本的に頼子さんがおとなしいからそれに合わせて純一で少しでも面白くなるよう調整をかけたのかもしれないが、明らかにこれはマイナスポイント。音夢とさくらルート攻略後に開放されるルートなのだから、やっぱり根本を変えるのはよくない。
頼子さんの話を聞いてると眠くなったりしたが(←)ストーリーは浅いながらも感動できるものだったし楽しめた。
環ルート。
「そんなくだらない未来、こっちから壊してやる。決めるのは、俺と━━━━環なんだ。そんな未来、願い下げだ!」
思わずメモってしまうくらい、このシーンの純一は格好よかった。
未来は変えられる。これはつまり、未来を知っているからこそいえる言葉である。
「本来ならばAを選択するはずが、Bを選択してみた」一見未来を変えたようにも思うが、「本来」というものがそもそも自分の基準であって、未来の基準ではない。A・Bどちらを選ぼうが、最終的にそれが決定された未来になるわけで・・・(ry
とまぁこのまま書き続けるとひぐらし熱が再発してしまうので割愛。
中だるみがとにかくすごい。純一はほんとうに環のことを好きなのか?と突っ込んでしまいかねない優柔不断さを発揮。ラスト付近まできてようやく、ほんとうに好きだったんだーと感じることができたが、それじゃあ遅すぎて感情移入が全く出来ない。
展開も唐突だしストーリーそのものが中途半端に感じてしまい、せっかくの「未来が見える」という設定がぶち壊しになっていてもったいないなぁと。そもそも、どれほどの未来が見えるのか、そこが明らかにされていないからその時点でちぐはぐなストーリーに見えてしまうのかもしれない。・・・うーむ、もったいない。あ、あと忘れてはならない美春の扱い。美 春 は そ ん な こ と い い ま せ ん 。
月城ルート。
完璧なストーリーがエピローグで少し欠けてしまった今ルート。
風呂敷の広げ方がとにかく秀逸で、それにともないたたみ方もまた秀逸。今作で一番良く出来ているストーリーなのではなかろうか。
美春や杉並が目立ってしまい月城が少し不遇だったことは否めないが、それでもここまで完成度が高いと全く気にならないから不思議である。
残念なのがエピローグ。ロスキルラベンダーはさくらが・・・とまぁ詳しくは書かないが、毎日のように月城が育ててたのに、放置していて花開くのはどうしても納得いかなかったりするわけで。
それと、ピロスキーの謎も明言されず仕舞いだったな。初音島にきてから数ヶ月で突然、月城の口が全く動いていない、手袋をはめると云々、そういったことを考えると桜の力によるものだとは思うが、個人的には腹話術だと信じたい。
ななこルート。
ある意味一番気になっていた今ルート。
というのも、初対面時いきなりヤギが出てきたり明らかに同人誌っぽいの描いてるし、第一印象がとても気に入ったり佐久間・・・智芭みどりさんの声が好きだったり(ry
告白の練習とかへんてこなおかずのお弁当とか、ぶっちゃけ街中で女装だって、まだギリギリ許容範囲っちゃあ許容範囲。ただ、デートの待ちぼうけをさせるのはほんとおおおおおおによくなかった。これはとにかくやりすぎで、正直これさえなきゃななこがかなり好きになってたりした。
ストーリーは多少盛り上がりに欠けるものがあるが、王道を突っ切ってる分楽しめた。
そして音夢の進学がここにきて初めてピックアップされたことも忘れてはならない。というより、他ルートでももっと注目を受けてもよい気がするのだが・・・大人の事情だったり?
和泉子ルート。
1歩間違えれば完全なギャグ枠であっただろうが、予想に反して素晴らしいストーリーだった。
気持ちが重要か外見が重要か。そんなこと初めからテーマとして組み上がっていたにもかかわらず、くまのきぐるみというインパクトが大きかったためか逆にすっかり失念してしまい、クライマックスでまさに急展開と感じてしまった自分はきっとレッドカードで一発退場だろう。
ロマンチックな人なら、「見た目は関係ない、大事なのは中身だ」とでも言うのだろうが、自分の中ではどっちも重要な事だと思ったりする。もっと正確に言うのならば「始めは見た目、あとから気持ち」が重要だと感じる。
今回はくまのきぐるみがデフォだったが、もし純一との初対面が和泉子のいう、「外見がおぞましい怪物のようなきぐるみ」だったらどうだろうか。純一はきっと和泉子を好きにはならなかったのではないだろうか。逆に今回のように、好きになったあとはどんなきぐるみを身につけていても、もちろん抵抗はあれど好きという気持ちそのものは変わらないんじゃないだろうか。
にしても和泉子の外見には驚いた・・・あんな幼女だったとはwwクラスのみんなが見ているのは、なんとなくD.C.IIの委員長を想像していたのだが、一度も姿を拝められず・・・まぁ黒髪ロングと言ってたしメガネはかけてなかったっぽいしで大分違うだろうが、本当の姿含めて見たかったなぁ。
香澄ルート。
ショートストーリーの割に中々楽しめた。
正直、いきなりキスだのえっちだの引くわーという感じだが・・・まぁ幽霊の思い出作りと考えると百歩譲って(ry
幽霊探しということで、BGMを始め雰囲気も出てたし、夜の学校に香澄みたいな騒がしいキャラを登場させるのもうまいなーと。
とりあえず後日談の明日美ルート激しく希望。
アニメ版はその昔に視聴していたのだが、杉並の声に違和感がすごかった。あと、なにかもっと超常現象のごとくみんなの気持ちや行動を見透かして、本当に困ったときには純一の味方になってくれるものだと思っていたが、案外普通で驚いた。
・・・とりあえず共通ルートがあまりに長い。この半分くらいの尺で個別に入ってもいいくらい。そして、昔のゲーム特有?なのかはわからないが、ほぼ目当てのキャラしかピックアップされないのも不満点の1つ。ライターが数名いる影響なのか、純一の性格や行動がルートによって違っていたり、キャラの性格にまでバラつきがみられるのはいかがなものか。そして毎回挟んでくる音夢の看護師話。ルートによってはストーリーと上手に絡めていたのもあったが、さすがに途中からうんざりしてたり。
とまぁ悪い箇所を言えばまだあるが、キャラゲーとしてはほんとうに素晴らしい出来だと思う。これだけの攻略対象キャラがいるにもかかわらず、それぞれが個性豊で飽きがこなく、それだけでもプレイしてよかったと思える作りになっていた。
おすすめ攻略順は考えながらプレイしていたがギブアップ。一応桜に深く関わりがある音夢とさくら、桜に関係あるなしで分けてみたが・・・どのキャラからプレイしてもさほど変わらないかな。