あかねぶろぐ。

永遠なんてないよ。

Fate/stay night感想。

ネタバレあり。

あとで自分が見返すためのまとめなので、レビューというより雑記となります。

総プレイ時間。   総合得点。

75時間。     ★★★★★★★☆☆☆。

セイバールート。

プレイ時間。    得点。

約30時間。    ★★★★★★★☆☆☆。

凛ルート。

プレイ時間。    得点。

約19時間。    ★★★★★★★★☆☆。

桜ルート。

プレイ時間。    得点。

約22時間。    ★★★★★★★☆☆☆。

全ルート終了時点でのキャラの印象(キャラがあまりに多いためメインキャラのみ)

セイバー>士郎>桜>イリヤ>凛>アーチャー。

おすすめ攻略順。

セイバールート→凛ルート(TRUE END→GOOD END)→桜ルート(NORMAL END→TRUE END)

※各DEAD ENDやBAD ENDはタイガー道場があるため随時見ていく。


セイバールート(Fate)

OP終了時点での感想。

過去にレアルタ・ヌアをプレイ済み。なのだが、毎度のごとく内容がうる覚えなためほぼ初見プレイ(桜ルートのみ未プレイ)

凛かわいいよ凛、アーチャーかっこいいよアーチャー(小並感)

まだこの辺はうっすらと記憶に残っているからか、サーヴァントやマスター、聖杯戦争や令呪なんかの用語はすんなり受け入れることが出来た。

問題は登場人物で、なんか一気に出てきすぎ・・・それでなくとも名前覚えられないのにー!!とか思ったりしたが、まぁその辺りはおいおい覚えていくだろう。

これからは士郎視点となるわけだが、ずっと凛視点でもよかった気がするのはきっと気のせい・・・ということにしておこう。

そういえばサーヴァントの真名っていうのは、「アーチャー」だったり「ランサー」とはまた違うのかな?ググれば一発で出てくるとは思うがなるべくグーグル先生には頼らない方向でいこうと思う(ネタバレ食らう可能性大なため)

○BAD END1。

全てのBAD ENDにて感想を書くかはおいおい決めることにして、とりあえず思ったことでも。

この世界観懐かしいなーと思い出に浸かると同時に奈須きのこさんの文章に脱帽。最近色々なゲームをプレイしてきたが、独特な言い回しや戦闘シーンでの勢いに加え、「早く続きが読みたい」と思わせる文章は流石としか言い表せない。

以前は士郎の性格があまり好きじゃなかった気もしたが、今プレイしてみると普通に思えるあたり自分も変わったのかなーと思えたり。ちなみに前は凛が一番好きなキャラだったが今回はどうなることやら。・・・凛て士郎や一成が大げさに言ってるだけで、そこまで化けの皮被ってるように見えないんだよなー。スタートが凛視点だったからかもしれんけど。

○2/4終了(士郎がセイバーを家族に紹介した)時点での感想。

士郎の考えと凛の考えについて。

士郎視点のためどうしても偏った考えになってしまうが、凛の考え方は非常に理にかなっていて、聖杯戦争はもちろん桜や先生、セイバーのことを思えば士郎の考えが間違っていることがわかる。もちろん正解、不正解などないのだから凛は士郎に対してそれらを強制しないし、凛が士郎の性格を把握しているからこそ口答えしない(絶対に駄目ってときには駄目と言う)し、セイバーも別に遊びで召喚(というのは語弊か)されたわけではないのだから、やはり聖杯戦争をメインと考えれば凛と似た結論にたどり着く。

そんなことは百も承知なのだが、自分自身まだ聖杯戦争という実感が沸いてないのか(とはいえ一度攻略済みだがww)日常パートが長く続いているからなのか・・・食事は1人よりもみんなで。サーヴァントといえセイバーは士郎より(見た目上)年下の女の子だから守る。マスターサーヴァントの関係だからとて共に寝ない。そういったところが士郎の性格でありいいところであり、どうしても士郎の考え方に肩入れをしてしまうんよね。というかむっちゃくちゃ好感が持てるんよなー。ただそれが上手く相手に言葉に伝えられないだけで・・・ww

○1度目のえっちシーン終了時点での感想。

・・・あーそういえばこれ18禁だったなーと。

夢中になりすぎてて感想を書くこと以前にそんな基本的なことすら失念していましたねはい。

とりあえずセイバーかわいいよセイバー。

○2/11終了(バーサーカーを倒した)時点での感想。

なにこの熱い展開。正直ライダーとの戦闘が可愛く見えるくらいだった。

士郎が創りあげたカリバーンは以前見たありえない記憶(というか夢)を元に再現したことになると思うのだが、マスターとサーヴァントはそこらへんを自然と共有できるのだろう。

そしてアーチャーの消滅。アーチャーvs.バーサーカーが見れず仕舞いだったのは、アーチャーが好きだっただけにショックがかなり大きい・・・が、それはまた凛ルートで見られるのかな?

○2/14終了(やっと気づいた。シロウは、私の鞘だったのですね)時点での感想。

レアルタ・ヌアのことはほぼ覚えていない自分でも、これだけは強く印象に残っていた言葉。

ほんとうのほんとうに名言。

○セイバールート攻略。

予想以上に楽しめた、というのが素直な感想。

もっと小難しい話が続くと思っていたら凛やセイバーがしっかり解説してくれてたお陰でそんなことなかったなーと。正直神話は全く知らないから少し置いてけぼりを食らった感はあるものの、よく読み込めばあまり気にならない程度の問題だった。

アサシンの最期やアーチャーvs.バーサーカー、更にはギルガメッシュvs.ランサーといった戦闘シーンが見れなかったのは非常に悔やまれるが、その分士郎とセイバーの感情がラストまで上手に表現されていてそこで相殺なイメージ。

続く凛ルート。以前プレイした(ほんとうにプレイしたのか謎なほど記憶が薄れているが)時はかなりの好印象だった気がするので期待。


凛ルート(Unlimited Blade Works)

○2/3終了(衛宮家にセイバー・先生・桜が泊まることになった)時点での感想。

凛とは協定を結ばず、士郎はセイバーに令呪を使いアーチャーは傷を負わず、先生や桜は衛宮家に泊まることになり。あー凛ルート始まったんだなーと実感してたり。

今回はどのサーヴァント同士が対決するのか、日常はどう変化していくのか、そして士郎とアーチャーの関係性。それもうる覚えなだけにいまから楽しみでしょうがない。

○2/5終了(セイバーvs.アサシン・アーチャーvs.キャスター・士郎vs.(?)アーチャー・アーチャーvs.アサシン)時点での感想。

正義の味方。Fateをプレイする上で避けては通れぬこの問題。

誰1人として傷つけず事を運びたい士郎。数百人の犠牲を元に数千数万の命を救えるならそれでいいアーチャー。

こうしてまとめると士郎がどれだけ無理難題の理想論を訴えているかがよくわかる。たとえそれが過去切嗣とイロイロあったにしても、だ。

先にも書いたが、どうしても士郎視点のため考えが偏ってしまいがちだが、今回この凛ルートで士郎の考え方が改まる、またはそれに沿った納得のいく論法が提示されればいいなーと。

○2/10終了(セイバーがキャスターに堕ち、士郎脱落寸前)時点での感想。

この展開は熱すぎる。

キャスターはセイバールートから非道だとわかっていたものの、マスターである葛木も非道だったとは・・・というかまさか葛木がマスターだったとは。

聖杯で呼び出される英霊は7人。しかしアサシンのマスターはキャスター。ここのところがずっと不思議だったがなるほどキャスターの宝具とは考えもしなかった。

キャスターが先生を人質に取り、自分を犠牲にして救ったはいいもののセイバーがキャスターに堕ち。凛が言う通り足手まといにしかならない、マスターでなくなった士郎はまだ闘志満々だが・・・どういった展開をみせるのか。

キャスターで大分時間をとっているように感じるが、これから更にバーサーカやら慎二&ギルガメッシュの件と問題は山積みですでに今から楽しみでならない。

○2/12終了(バーサーカーvs.ギルガメッシュ)時点での感想。

先に書いたことを少し訂正。

聖杯によりキャスターが呼び出され、聖杯のカラクリを理解した上でアサシンを召喚した、と。つまり元々アサシンのマスターはキャスターであり、キャスターの宝具は無関係。そう考えるとキャスターって反則的に強敵だなーとか。ギルガメッシュは各々の宝具を収める宝庫が宝具になるのなら、キャスターは無尽の魔力を自身に貯めることができる宝具でもいいだろうに。

それはそれとして、士郎と凛の話で明かされた正義の味方の話。

士郎もキャスターもそうだったみたいだが、誰しも性格が出来上がるのは幼少期の出来事によって大きく左右される。

10年前の大災害で切嗣に助けられた士郎。生きるすべもなく心身・精神ともにずたぼろだったところに現れたひとりのヒーロー。空っぽの心を埋めてくれた正義のヒーロー・・・か。士郎の考え方は傍からみて正しくないまでも、今まで以上に応援したくなる気持ちで満たされていく。

○凛ルート(TRUE END&GOOD END)攻略。

「俺は、間違えてなどいなかった」この言葉がアーチャー・・・いや、英雄エミヤから聞けただけでこれまでのもやもや全てが吹っ飛んだ。

結局はアーチャーの思想も士郎の一部、というか全てなのだと思うが、凛の側にいる限り士郎はきっとああはならないだろうし、凛もそうはさせてくれないように思う。となると、それは英雄エミヤが消えることと繋がり、未来の形が変わることになるがどうなんだろう。以前凛は過去の改竄は許されないと言っていたが、それは未来にまでは及ばないのかもなーとか。

それにしてもTRUE&GOODどちらもほんとうにレベルが高く楽しめた。どちらのエンドも同じくらい好きだが、どちらかというと1歩の差でGOODの方が好みかもしれない。・・・セイバーかわいいよセイバーww


桜ルート(Heaven's feel)

○2/7終了(士郎が令呪を失う)時点での感想。

OP終了してから書こうと思ってたら思いのほか長く(もしかしてない?)キリがよいのでここで。

前2つのルートとは明らかに違う展開を見せる今回。

早々にライダーとランサー、キャスターにアサシンがやられたと思ったらライダーは強化されて生きてるわアサシンは真アサシンとして強大な敵となってるわで頭が追いつかない状態。

まず、アサシンは元々キャスターによって召喚されたサーヴァント(使い魔?)だから、キャスターなくして存命は出来ない。ただ、柳洞寺は特別だけで魔力が切れるまで2日間ほど(?)留まることができる。凛ルートではこういう話だったように思うが、今回はキャスターがいなくなりランサーに敗れたはずのアサシンが存命していて、かつ柳洞寺からも離れている。マスターは臓硯とみて間違いないだろうが、臓硯には令呪があるのか・・・?

ライダーも早々にセイバーに倒されたはずだが姿を表し、士郎を守るようマスターに命を受けているとなれば慎二がマスターの可能性は薄い。可能性があるとすれば、葛木か綺礼か・・・?

それに桜もいい子だなーとくらいしにか思ってなかったが、なんだろう、つよきす無印の佐藤さんを彷彿させるし、セイバーがいなくなった今士郎はどういった行動に出るのか。

少しずつ加速していく物語にwktkしつつ。

2/8終了(約束する。俺は、桜だけの正義の味方になる)時点での感想。

なにこの濃い1日。

凛と桜は実の姉妹で、桜は11年前に間桐家に引き取られる。

臓硯の手により桜の体内に蟲が埋め込まれ、凛とは似ても似つかない身体に。更には臓硯がその蟲を操れる。

桜の魔術刻印にまで蟲が蝕まれているため摘出不可能で、いつ蟲が暴れだし桜が死ぬのか、はたまた人を襲うのかわからない状態にある。それを阻止する方法はただ1つ、聖杯を手に入れること。

ライダーのマスターは桜だったが、桜の聖杯戦争放棄により令呪で慎二が仮のマスターになっていた。

簡単にまとめるとこんな感じかな。正直ここまで内容が濃くなるとは思ってもなく、ただただ驚きを隠せない。

桜は家族同然だ、とこれまで当たり前のように繰り返してきた士郎。ただ、それと同時に正義の味方でありたいとも繰り返してきた。

「まだ誰かに危害を加えたわけじゃないから桜を殺すわけにはいかない」、というのはこれまでの士郎では口が裂けても言えない事だったりする。つまり士郎はこれまでの考えを捨て、家族、というよりかは恋人を選んだことになる。

・・・といっても言葉通り桜はまだ誰1人として危害を加えてはいないわけで、これからの展開が激しく気になる。

それにしても士郎格好良すぎる。このゲームで涙したのは2度目だったり(1度目はセイバールートの鞘)

○2/12終了(桜が最後の令呪を使用)時点での感想。

何百という数の人間を救うことよりもその根源である桜を生かすことを決意するまでの士郎。士郎や凛を巻き込むのは嫌だと考えていた桜も意を決し、ライダーに最後の令呪を使用。

ストーリ的にはそれ程の進展はないが、ここまでの葛藤があまりに秀逸だった。

○桜ルート(TRUE END&NORMAL END)攻略。

ノーマルEDで士郎が桜の元に戻ってくれば★×8になったなーとか。そうならなかったのはもちろんTRUE ENDがあったからなわけだが、どうしても士郎が1度死んで~という展開は取ってつけたようなハッピーエンドな気がして好きになれなかった。

ラストの方の凛とイリヤの話も重要な事はすべてここに持ってきましたと言わんがごとく、あまりの濃密さに正直ついていけなく、これまで丁寧に説明してきたのにそこだけ投げやりになった感が否めない。

しかし、ストーリーそのものは非常に面白く、これまでとは違う考え方の士郎がみれたというだけでも満足。

桜は11年もの歳月を経てようやく掴めた幸せを、これからの長い人生平穏に暮らしてほしいと心から願う。


ストーリーがあまりに濃厚で用語がとにかく多い、おまけに神話や魔術と完全に置いてけぼりを食らいそうな反面そんなことはなく、1から丁寧に解説されている。

1つのルートで伏線を張って別ルートで回収、または別ルートで更に深くそのことを追求する心地よさ、なによりボイスがないにもかかわらず読み応えのある文章や日常と戦闘のメリハリの付け方。

どこをとってもほんとうに素晴らしく、素晴らしいなんて言葉じゃもったいないくらいほんとうに夢中になれた。

得点に関しては、ストーリーや文章にはなんら不満はないのだが、日常シーンがあまりに面白く、シリアスなときに少しだけ入れ込めなかったのが原因かな。

なんだかんだで1ヶ月以上もの付き合いだったが、プレイしてほんとうによかったと心の底から思える作品だった。