あかねぶろぐ。

永遠なんてないよ。

CROSS†CHANNEL-FINAL COMPLETE-感想。

ネタバレあり。

あとで自分が見返すためのまとめなので、レビューというより雑記となります。

総プレイ時間。   総合得点。

約45時間。    ★★★★★★★☆☆☆。

オープニング終了時点でのキャラの印象。

美希>霧>見里>曜子>冬子。

全ルート終了時点でのキャラの印象。

美希>霧>冬子>見里≧曜子。

好きなシナリオ順。

本編。

桜庭エンド>曜子エンド>見里&友貴エンド>霧エンド>美希エンド≧冬子エンド>4週目(霧)>3週目(冬子)>1週目>7週目>6週目≧2週目(見里)

EXTRA STORY。

After Story>山辺美希の場合>島友貴の場合>宮澄見里の場合≧桐原冬子の場合>佐倉霧の場合>桜庭浩の場合=支倉曜子の場合>CROSS†'CHANNEL。


1周目。

過去に一度プレイ済みだが、リアルがバタバタしていたせいもあり内容はほぼ覚えておらず。しかしものすごく楽しかった記憶があり★×8の記録を未だに維持し続けている作品。

プレイしてみるとなにもかもが懐かしい。内容はうる覚えともよべないほどに曖昧なものだが、「ロリコンは病気です」「生きている人、いますか?」「友情は見返りを求めない」等、最初から名言のオンパレードで心躍った。

登場人物は放送部7人(+曜子)+七香に遊紗にみゆきに新川豊(+その姉)、遊紗の母親と警備員とまちこ先生と・・・。「生きている人、いますか?」というのは一体どういう意味なのか。適応係数の試験を実施したのも学院側によるものだろうし、つまりは群青学院の先生も生徒も存在しているのではないだろうか。

太一の中にいる魔物や太一と曜子の関係、七香の正体など気になることは山積みだったりするのだが・・・いくらバタバタしていた時期だからって過去に一度プレイしてこうまで忘れてるとは自分で自分が嫌になる。更には忘れているのにこの作品で田中ロミオにハマったという・・・もうわけわからん。

とりあえずみきみき天使。

2週目(見里ルート)

特に疑問に思うこと。

・霧が見た死体とは。

・新川の言ってた姪が霧?

・友貴とみみ先輩の喧嘩の原因。

・太一の日記は遊佐との交換日記の名残?

七香は太一に祠に行ってほしい→(太一が祠へ行かなかったから?)次は期限(ループ日)までにアンテナ完成させてほしい。なぜ?

七香はループの原因を知っている?何故自分で行動を起こさない?(または起こしているが毎回失敗に終わっている?)強制的に太一を祠へ連れて行くこともできるはず。曜子を恐れてる?

・3週目はここらへんに重点を置いて楽しみたいなーと。

とりあえず1周目では過去の話も混在してたんだっていうwwそりゃ変な方向に考えちゃうわけだ。

今のキャラの印象だと、ラバ(は詳細不明だが)やみみ先輩や霧なんかは人類が居なくなった時一般人が取りそうな行動の範疇内だと思う。みきみきもみみ先輩と同じく学院の掃除が現実逃避とするならこの中に含まれるが・・・。

3週目(冬子ルート)

まあか冬子があんな性格だったとは・・・うん、かわいいじゃないか。冬子のツンとデレが太一の性格と相まってほんとうに楽しめた。

とりあえず2週目で疑問に思ったあれこれの解答(予想も含む)

・新川の言ってた姪が霧か→恐らくそう。

・日記は遊佐との交換日記との名残?→恐らくそう。

・冬子は何故怪我をしたか→怪我じゃなくて飢えてただけ。

新たに感じた疑問。

・冬子と太一の過去の関係。

・食べ物が腐らないのは何故か。

・友貴の部活は帰宅部?生存部と太一は漏らしていた。

・太一の部屋がある日を境に汚くなっているもは何故か。

・太一が血を苦手とすることをみきみきは何故知っているか。

・「夕食あるかも」等のメモ用紙。毎回文面が違うが書いてるのは曜子?

とまぁ、明かされた事実よりも疑問が更に増していくばかりという結果にww

食べ物が腐らない、柵が消えた現象等考えると、この世界は太一が作り出してる幻影世界?みたいなものは確定かな。

太一が死ぬ原因を作り出しているのは他人なわけで、そこに太一の意思は存在し得ない。そう考えると毎回太一が思考する「個人」の定義にも納得がいく。しかしそれだと、太一が望まない夕焼けや太一が望んでいるであろう遊紗の生存、七香の存在なんかにも説明がつかなくなるわけで。

・・・とりあえず深く考えずに4週目へゴー!!

4週目(霧ルート)

今回はとにかく情報量がスゴイ。今後のためにもひとつひとつまとめていく。

太一の過去について。

幼少時代母親が死に大富豪(支倉家)に引き取られる。曜子はそこの末っ娘。支倉家では虐待等はなかったものの愛されることもなく、大人たちの玩具として扱われる。

そんな暮らしも支倉家が破産したことで終わりを迎える。屋敷に転がり込んできたのが新川家。新川家とその取り巻きから性的虐待や暴力を受ける。その後太一と曜子が結束(より強固なもの)を結び、曜子が新川家を皆殺し。その中で豊は奇跡的に生き残り、片足が不自由になり記憶喪失に。

太一と曜子が睦美おばさんに引き取られ(曜子は別の家に移ったりもしたが)、数年の時を経て太一と豊が再開し霧とも出会う。

太一は目に異常を持っていると言っていたが、それは恐らく新川家からの暴力によるひとつの後遺症なのだろう。豊の森の暗がりに恐怖を感じるというのは曜子によって殺されかけたときのトラウマによるものだろうから、太一や祠の存在と結びつけてはならない・・・気がする。

ループについて。

社の扉の中には太一の日記が。太一が毎回日記をつけていると考えると、今回で5回目?のループ。

ループの原因事態は知らないがその他色々と知っている七香。しかし太一に教えるのは怖い。

今回提示された七香の情報は、

・曜子が頑張れば謎そのものは解けること。

・太一が祠に行こうが行くまいが、アンテナを完成させたがっていること。

・ループについては何もできないこと。太一の前に現れた理由は言う資格がないこと。

・二泊三日の合宿よりも長い時間をかけて滅亡していく(ゆっくり消えていく)人類を見ていたこと。

・太一の前にしか姿を見せない七香だが、太一以外の人の動向を知っている(人類がいなくなった(合宿戻りの)日曜日、今後どうするかをある程度固めているが、太一は毎回考えや行動が違うといっていたことから)

その他疑問に思うことやわかったこと。

・祠の主観時間は何故保たれている?

・屋上の金網が脆くなってる。3週目に太一が落ちたのもここと思われる。

・曜子は祠をどのようにして見つけた?発電所がどーのと言っているが・・・。

・太一の部屋は毎回ある時を境に汚くなるが、今回は土曜日夜と遅かった。そもそも原因は?

・霧はクロスボウの練習はしているものの扱いが下手。3週目で冬子に矢が当たったのは太一を狙ったが狙いが外れた。もしくは冬子が太一を庇ったかのどちらか?

・太一とみきみきと霧とでおふざけの際、みきみきは太一にクロスボウの矢を本当に当てようとした?それに伴い、みきみきはナイフを霧から渡されたと言ってたがあれは嘘。

・友貴の部活は生命維持活動部。これは恐らく人類が滅亡してからと考えていいだろう。過去にバスケ部、群青学院に入ってからは帰宅部になろうとしていやがみみ先輩が放送部に引っ張った。

そして今回機材は壊されていない。友貴がアンテナ作りに関わっているか否かで決まる?しかし1週目で手伝ってたっけか・・・記憶にないww

とまぁこれだけの情報が一度に与えられるもストーリーは上手に組み上げられており、ラストで霧が涙を流したときは思わずうるっときてしまった。さすが田中ロミオさん。

・・・太一が豊との過去話を霧に話した際、何でも言うことを聞くという霧に対して性的なことを強要。ゲームプレイ中は太一がやってることは新川家での出来事の再現な気がして太一は最低だと感じた。しかしよく考えてみると、太一は霧のことを思ってそうした行動を取ったのかなーと。霧は豊の責任を取りたい、つまり太一と同じことをされてもいい。否、同じことをされないと自分の気が済まないと考えたのかも。それを太一が(そこに99%のえっちな気持ちがあろうとも、残り1%の理性で)汲み取ってした行動だったのかな。

5週目(美希ルート)

ぐわーなるほど、太一が血が苦手なことをみきみきが知っている理由はこれだったか。みきみきが師匠の動きを上回っている理由はこれだったか。

記憶を受け継ぐ事が出来る人にとっては感覚が麻痺しているかもしれないけれど、その世界に生きる人はその世界にしか存在しないわけで、次の世界で外見は一緒で同じ行動をとっていてもやっぱりその世界に生きている人はその世界でしか生きられない。みきみきがどれほどのループを繰り返したかわからないけれど、どれほどの孤独と不安を感じていたかは想像も及ばないけれど、太一はみきみきを救ったといっていいんだよね。

曜子はみきみきの仕掛けたトラップによって、冬子は餓死して(その上でみきみきがナイフを)、友貴はアンテナを壊そうとして折れたアンテナが突き刺さり、友貴の死を見たみみ先輩は屋上から、霧はみきみきの手によって殺された。そしてラバは旅に出た。

8人の内みきみきだけがループを免れていたにも関わらず、七香は「曜子が頑張ればループの謎は解ける」と言っていた。何故だろう。この時点で一番可能性があるのはみきみきな気がするが。

太一と霧の追いかけっ子の際、七香が太一を自転車で轢いた。恐らくその時霧にもみきみきにも七香の姿は見えていない。・・・曜子は七香の存在を薄々感付いている?

過去話に幾度となく登場する遊紗。どうしてこのループ世界に巻き込まれなかったかを太一は「着飾った表面だけを見せていたから」と説明した。やはり太一がループ世界を無意識に生み出してるんじゃないのかなーとか。

そして個人的に一番驚いたのが、太一が死んでも世界は続いているという点。太一の意志に関係なく時間がくれば世界は巻き戻る。うーん・・・やっぱり最後の榊原教諭の日記で確定か。

6週目。

放送部8人が和解する世界を望む。やっぱり最終的にそうなるよなぁ(ひぐらしを思い出しつつ)

しかし一人ひとりの問題が大きすぎて、曜子の言うように1週間のループのみじゃまず現状不可能と言っていいだろう。

というか七香は太一を連れ立って祠の側まで行けたんかい!!毎回そうしなかった理由があるのかな?七香に関しては進めるほどに謎が多くなってきて困る。・・・ちなみに七香は山向こうに1つだけある学校の制服を着てる・・・と。

太一は遊紗を襲った。もちろん自分の性格全てを他人にさらけ出す必要はないわけだけども、あまりに本性を隠しすぎるといずれはこうなる。

そしてみきみきの弱さ。太一とみきみきが初めて出会ったシーンを見て想像はついていたが、あまりに弱い。だからこそ側にいるのは霧なのかなとか。

7週目。

基本的に途中までは6週目と一緒。

日曜日、アンテナが壊され霧が暴走、冬子が撃たれ太一が暴走しかけた時に曜子が5人を皆殺し。

以前にもあったが、冬子が撃たれたのは、太一への狙いが外れたわけでも冬子が太一を庇ったわけでもなく必然というわけか。霧は見せしめに誰でもよかったのかな。しかしもしそうだとすると真っ先に狙われるは太一だと思うが・・・霧の精神状態を考えるとまぁ頷けるか。

その後。恐らく初めてであろう太一が祠でループを免れる。みんなを元の世界に戻すために。

霧エンド。

霧とみきみきと太一の3人で海。霧は大丈夫だろうか。太一を思い出として受け止めることができるだろうか。・・・きっともうすぐみきみきもその世界に行くから大丈夫だろう。

見里&友貴エンド。

ある意味このストーリーで最も気になっていた、「裏切られるぞ」という友貴の言葉。みみ先輩は父親だけじゃなく家族と、友貴はみみ先輩との仲の修復を。今ここからスタート。

冬子エンド。

太一よくぞがんばった。冬子は当分辛いだろうけど、一度乗り越えた壁だからこそまた乗り越えられると信じてる。・・・つよきすの佐藤さn(ry

桜庭エンド。

ラバあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!

美希エンド。

その世界に太一はいないけど、みんないる。霧もいるし両親もいる。みきみきならそんな怖くない世界でもやっていけるだろう。

曜子エンド。

太一と曜子の真実の過去。曜子は自分を偽っていたのでなく太一への恐怖心がやがて愛に変わった。太一は曜子への猜疑心が変わらなかった。それが最後の最後、ようやく心と心が交わり・・・その後の曜子が激しく気にかかる。

ひとり残された世界。母親という存在。そして、生きている人、いますか?

EXTRA STORY。

桐原冬子の場合。

世界を変えたきゃ自分を変えるしか方法はない。それはこの世界においても同じことがいえるわけで、自分は変わることはないと思い込んでいるうちは今の状態が続く。

こんな世界だからこそみんな優しく接してくれるのに、その優しさをひとり拒否し続ける。

世界を切り捨てたかったのではなく捨てられたくなかった。群青を認めたくなかったのではなく誰かから自分という存在を認めてほしかった。そして太一への愛。

すべては他者がいて初めて成立する事柄に対し、孤高のプライドという高い壁を乗り越えることが出来ない。

そして餓死。

太一が過去にした冬子への接し方。本人としては実験であったとしても、冬子にとってはこれほど残酷なことはなかったろうにと改めて強く思う。

宮澄見里の場合。

太一とみみ先輩はみんなで楽しく部活をすることを夢に見ている。合宿は太一の案だけど、みみ先輩も協力している。

それに反して太一すらも拒否し、ひとり作業を続けるみみ先輩。以前明かされたように現実逃避という理由ももちろんだけど、両親と友貴のことも重ねてたのかなぁとか。

変わることのないルール。どんなことが起きても、たとえ世界に8人しかいなくなっても変わらないルール。みみ先輩はそれに縛られていて、それは絶対に重要なこと。もちろんみみ先輩にとっても、人である限り絶対絶対大切なこと。

・・・敬語かわいい。

佐倉霧の場合。

ギャグ調で描かれていたが内容は至って重い。

こんなことを何千回、何万回と考えて繰り返して・・・霧はほんっっっっっっっとうに豊が好きだったんだなーと。もし好きな人が殺されたらと考えると、確かに復讐というのはひとつの手段と思う。8人のみの世界となった今だから尚の事、人殺しを親友であるみきみきに近付かせたくないというのも十分理解できる。

これほどの憎悪に満ちた状態で、1週目はどうしてあそこまでの仲を取り持つ(といっても過言ではないくらい)に至ったのだろうかと逆に気になってしまう。

そしてクロスボウはみきみきが渡していたものというのは正直驚いた。「最終的に霧の味方」と言っていたように、どうせループする世界、最後くらいは華を持たせようとしたのだろうか。

山辺美希の場合。

廊下の血を拭くのは太一の暴走を防ぐため。霧にクロスボウを渡すのも太一の暴走を防ぐため。1週間経てばループしてしまうにも関わらず、次の世界で平和を取り乱さぬ努力を続け、1つ1つの世界を大切にする姿は本当に素晴らしく思う。

そして太一がサインを書くときみきみきが涙した理由。これを生きる糧としていたからこそ、生徒手帳が全て埋まってしまうことが怖い。

みきみきはほんとうに頑張った。大好き。そして敬語かわいい。

支倉曜子の場合。

見事なまでな太一日記。

幾度となく繰り返し言われる、「太一は私、私は太一」という言葉。過去の惨殺事件に整合性を図るべくそう思い込もうとしてる言葉。

無償の愛のように太一の言うことを聞くだけならまだ良かったのかもしれないが、太一からの愛も欲してしまう。

こんなんじゃ曜子エンドを踏まえて考えてもすれ違いの未来しかこのふたりには訪れないよなぁと。

それじゃあ曜子が可哀想か、はたまた太一が可哀想かとか、そういうのとはベクトルが違う気もする難しい問題。

島友貴の場合。

何千回何万回と繰り返される中のひとつの物語。みんな生きることに必死で、だからこそ当たり前のように友貴の部活に協力して。まぁ友貴のトラウマは置いとくとしても・・・。

友情は見返りを求めない。

なんて素敵な言葉なんだろう。

桜庭浩の場合。

とか言ってるそばからラバに悪用されてわろたww

いやぁラバは相変わらずというかなんというか、本人視点になっても思考がわけわからんww

好きなモノを求めるだけじゃなく、毎回しっかりとラバなりの気配りもしてて優しい面もあるが・・・まぁほんとわけわからん。

そんなラバが大好きだったり。そして3馬鹿も大好きだったり。

CROSS†'CHANNEL。

何者かが、あるいは偶然という神が、二枚の紙を重ねて画鋲で射止めた。

After Story。

これからもみんなの物語は続いていく。


後半のほうでなにかとリアルが忙しくなりプレイに空きができたがなんとか終了。

過去に一度プレイはしていたが、最後まで飽きずに終了することができた。

考察するには十分すぎるほどの材料はあるし実際ネットで検索をかければいくらでもその類のページは出てくるからここではしない・・・というよりほとんどの謎も明かされてるし、あとは憶測になっちゃうからまぁいいかなと。

あと、予算の問題だろうけどラバの声は変えてほしくなかった。

★×8にしてもよかったが、BGMがあまり好みじゃなかったのとキレが良すぎる太一のギャグが多少飽食気味となり★×7に。ストーリーは文句なく面白かった。