多少のネタバレあり。
あとで自分が見返すためのまとめなので、レビューというより雑記となります。
総プレイ時間。 総合得点。
約25時間。 ★★★★★★☆☆☆☆。
D.C.II P.C.終了時点でのキャラの印象(本作登場キャラのみ)
由夢>美夏>杏>小恋>音姫>ななか。
本編終了時点でのキャラの印象。
由夢>ななか>小恋>杏>美夏>音姫。
プレイした攻略順。
・あふた~すと~り~ず。
音姫→由夢→ななか→小恋→杏→美夏。
・風見学園演劇部~卒業公演~
杏→ななか→小恋→美夏→由夢→音姫。
・アルティメットプレストーリーズ。
春風のアルティメットバトル!→薫風のアルティメットバトル!
おすすめ攻略順。
・あふた~すと~り~ず。
ななか→音姫→小恋→杏→由夢→美夏。
・風見学園演劇部~卒業公演~
「音姫&由夢」「小恋&ななか」「杏&美夏」
と話の区分はできるがお好きな順で(由夢は最初に持ってこない方がいいかも)
・アルティメットプレストーリーズ。
春風のアルティメットバトル!→薫風のアルティメットバトル!
好きなシナリオ順。
・あふた~すと~り~ず。
小恋>美夏≧杏>ななか>由夢>音姫。
・風見学園演劇部~卒業公演~
由夢>杏≧音姫>小恋>ななか>美夏。
・アルティメットプレストーリーズ。
薫風のアルティメットバトル!>春風のアルティメットバトル!
あふた~すと~り~ず。
朝倉音姫(世話好き若奥様?)
卒業式の答辞に思わず涙。本編の物語の補完をしていて、改めて音姉の感じたことを聞けただけでもプレイした価値はあった。
本編にて義之のえっちな本が燃やされた際、「えっちな本はまだ隠してある」とさりげなく言っていたのは伏線だったのかーとか、続けてプレイするとそういったところも見えてきて楽しかった。
ただまぁFDだから当然というべきか、話がえっちな方に偏っていて、個人的には悲しくもあり少し複雑な気分だったりする。・・・卒業式手前になぜ音姉は自分のクラスの友達と集まらないのかは突っ込んだら負けな気がするww
朝倉由夢(ユメの中で・・・)
大きく分けて5つの不満がある。
1つは由夢の声優、きのみ聖さんが由夢の声を忘れてるということ。パッと聞くとそれほど違和感もないのだが(現に音姉ルートでは気に留めなかった)D.C.IIでは三点リーダー時の声が非常に素晴らしく印象的だったのに対し、今回はなんだか「普通」になってしまった。
1つは由夢と義之が付き合っていることを知っている音姉が、由夢の前でも今まで通り「弟くん」と接していること。いくら久し振りとはいえ、空気読めなさマックスである。
1つは全体的に雰囲気が暗い。卒業式だから当たり前なのかもしれないけれど、ななかと美夏と茜の3人がいなければ途中で投げ出したくなったと思う。
1つは由夢には本校の制服が果てしなく似合わないこと。こればかりはどうしようもないのだが、永遠の妹キャラである由夢、そして永遠の姉キャラである音姉の位置づけが既に確立してしまっているので、そういった理由でも違和感バリバリ。
そしてこれが特に大きいのだが、D.C.IIの由夢は義之のことを全面的に信頼し、他の女の子と仲良く会話をしていても怒った素振りを見せなかったのだが・・・今作はなにかと嫉妬の嵐。自分の意見を(しっかり?)言えるようになっていたし、成長したからこその変化なのかもしれないが、個人的にそこだけは変えないでほしかった・・・。ちなみにもう1つ言えば、校門前で由夢が義之を待っているシーンをクライマックスにもってきてほしかった。
と(由夢が好きだからこそ)そんな不満が募るものの、第2ボタンの話ですべてどうでもよくなった。第2ボタンといえば無印のOP・・・ってそれだけなんだけど、よくわからないが心にグッとくるものがあった。・・・ほんとうに自分でもよくわからないのだが。
白河ななか(重ねる、手と手)
順番的に次は小恋ルートなのだが、年月日順にプレイしようと思い直し変更。
この作品の主人公って義之じゃなかったっけ。・・・運動ができて顔がよければ性格なんて二の次なんだなーとある意味現実を見せてくれたストーリー。
体育祭は多少盛り上がりもしたが、全体的に微妙。
しかしながら、D.C.II P.C.でのななかは小恋とのあれがああなっちゃっただけにそこまで好きなキャラではなかったが、今回で株価が一気に上昇。ガチで可愛かったですはい。
月島小恋(甘き想い~恋心~)
小恋エロカッパービーム。
D.C.IIにおいて、義之の周りに小恋は必要なキャラだと再確認出来ただけでも今ルートをプレイしてよかったと思える。小恋がいないのはまるで、柿ピーにピーナッツが入っていない、プリンにカラメルソースが入っていないのと同様な寂しさを彷彿とさせる。何が起きようとも3人揃って雪月花だし、ひとりでも欠けたらバランスが崩れるのは当然なわけで、そこのところをほんとうに上手に表現できていた。
本編でも杏と茜は事あるごとに、「小恋はえっち」と口にしていたが、確かにこの2人と付き合ってるのだからそうなんだよなーと、そこもまた改めて気付かされた。
そして渉との関係も変わらず、渉の気持ちも変わっていないところが玉に瑕だったりするけれど、そこもまた見所のひとつとして短いながらも全体的に素晴らしいルートだった。
それにしてもこの作品の主人公って義之じゃなかったっけ・・・(パート2)ななかルートほどではないが違和感バリバリ。もう少しなんとかならないものかww
雪村杏(騒々しい未来)
杏と杉並の交戦、そして連絡係の義之。この構図で思い浮かぶのは、杉並は杏の企みを看破していて義之をいいように扱う。しかしそのことを先読みしている杏は更に作戦を練って・・・という高度な(今作品においてはテンプレともいう)情報戦が思い浮かぶが・・・見事にしてやられた。完全にネタバレになるから書くのは控えるが、とりえず杏が生徒会長の学校に入学したら間違いなく退屈しないだろうなと。音姉やまゆき先輩、それにエリカが指揮を取る生徒会も魅力的ではあったが、杏とは全くベクトルが違うからこそ面白い。
他ルートで遠野そよぎさんは杏の声忘れてるかな?とも思ったが全くの杞憂で一安心。杏は相変わらず可愛い。
天枷美夏(上書きする心)
2059年5月。義之の世代が卒業した後の物語。みんな離ればなれになるのは当たり前のことなのかもしれないけれど、なにがあっても友情は変わらないのかもしれないけれど、それでもやっぱり寂しさがこみ上げてくる。自身も学校や仕事で出会いや別れを繰り返してきたけれど、これまでのストーリーで友情の深さや信頼度が目に見えてわかっている分グッとくる。・・・欝だ・・・・・・。
マンネリ機能とかは正直どうでもいいが、本編美夏ルートからの未来の設定がほんとうによく作り込まれていて魅了させられた。そしてなにより委員長と美夏が仲良くしてるのは純粋に嬉しく、思わず顔がにやけてしまう。
それと、今ルートとは関係ないがいくつか情報が出てきたので。
・音夢は海外にいるらしい・・・生きてたのか!!!!
・義之のいうおじさんとは音姉&由夢の父親のこと、つまり純一と音夢の子供だろうと推測。どうしてこのふたりが一緒に海外へ?そして由夢の家には純一さんがいない、と。・・・どこへ?
・エルニーニョ絵梨奈ってラジオじゃなくてテレビだったのかwwwwというか絵梨奈って漢字の設定まであったのかwwww
風見学園演劇部~卒業公演~
雪村杏(スレイプニルバレー殺人事件)
ペンション、雪山、殺人事件。その他を聞いて真っ先に思い浮かぶのはかまいたちの夜。さすがにそれと比べるとボリュームもスケールも段違いだけれど、それにも劣らない演出とBGMで楽しくプレイすることが出来た。
CIRCUSってこういうのも書けるんだなーと少し意外だったが、思い返せば七不思議だの肝試しだの、それにまつわる話もたくさんあったなと。
いつもは攻略サイトを確認しつつの一本道だが、今回ばかりは自分の推理が正しいか気になり自力でプレイ。犯人はすぐに分かったが、推理で躓き結局攻略サイトのお力を(ry
あと、犯人の気持ちは少しだけ理解できる・・・とだけ。
白河ななか「真夏の卒業式」
劇中ななかは、「未来と違う行動を取ることで、「未来」は変わるかもしれない」と考えたが、その可能性は低いということで諦めた。パラレルワールドとは少し違うかもしれないが、その可能性を諦めた時点で死ぬことが確定したんだろうな・・・と、なんだか変なところで悲しくなった。
ななかが義之に投げかけた最後の質問。自分だったら劇中のななかと同じ行動を取るだろうな。相手の為を想ってというのはもちろん、自分自身のためにも。
中だるみが酷く感じたが、それすらもを丸ごと伏線にしたことは素晴らしく感じた。のだが、思い返してみても中だるみが酷く感じてしまうのでほんとうに中だるみが激しかったのだろう。前ルートとは違い私情が多く見られるため、全校生徒向けではなく個々人向けに作られた映画という方がしっくりくる。
・・・ここに書こうか迷ったが、正直ななかの卒業式は反則でしょう。杉並&渉のうなずきで涙腺がゆるんだが、その後すぐのキス&エールで抱腹絶倒。ライターさんは大真面目に書いたかもしれないけれど、唐突に襲来したギャグにしか見えないwwww
月島小恋「わたしと彼と秘密の放課後」
性転換ネタに最後に触れたのはいつだったかと思いふけってしまうくらい、よくありそうであまり見かけないシチュエーション。
ストーリー自体はそこまで物珍しいものではなく、性転換ものならではの王道な展開。だからこそ面白いのだが、あとひとつパンチが足りなかったかなーと。ただ、中盤の3人によるシャッフルの際、義之が自分の気持ちに気が付くまでの展開は秀逸だった。あと、それぞれの声優さんグッジョブです!!!!・・・杉並が出てれば話がややこしい方に向かって、それはそれで楽しかったと思うのだが(ry
それにしてもこの映画、R15指定の演出挟むとは思わなかったwwまぁ登場キャラは18歳以上だから問題はないわけだけど(キリッ
天枷美夏「鬼ころし山に潜む魔獣の巻」
いやぁははは、まぁなんだ、一言でいうとつまらなかっ(ry
ヒーローもののノリはそれほど嫌いでもないのだが、いまひとつのめり込めなかったというかなんというか。杏ルートが同じ舞台で演出も被るところがあったから、多少なりとも比べてしまったところがあるかもしれない。
突っ込みたい箇所は多々あれど、突っ込んだら負け的なオーラが出てる気がするから全スルー。とりあえず美夏が黒の組織と戦うときのBGMは格好良かった。
OPの猫耳つけた由夢を見て、完全にギャグかと思ったらまさかの感動路線に驚きを隠せない。
大切な人に照れ隠しよろしくつっけんどんな態度で接してしまい、その人がいなくなってから後悔する。後悔先に立たずなんてことわざがあるけれど、結局その経験は後々役に立つわけで、だからこそエピローグで義之は小恋を待っていたわけで。
各キャラが演じる役どころもしっかりすみわけがされていて、すんなりとストーリーにのめり込むことができ、義之の感情がどのように揺れ動いていったのか、各シーンによって上手に表現できていた。
「忘れちゃいけないのはきのみ聖さんの演技力。三点リーダー時の息遣いが本当に秀逸で、喜怒哀楽以上の感情が読み取れるのはさすがといったところ」
この文章は以前、本編であるD.C.II P.C.の感想で書いたものだが、今ルートはまさにそのもの。(本編には及ばないものの)きのみ聖さんの演技力を心いくまで堪能することもでき、なにからなにまでほんとうに満足いくルートだった・・・音夢かわいすぎる。
朝倉音姫「家庭教師のお姉さん」
これまでと比べ種も仕掛けもない、平々凡々な心温まる(?)ストーリー。
これといって不満はないが、もうひとつ山場があってもよかったのではと思ったり。とりあえず音姉の魅力を最大限に引き出せていてとてもよかった。
アルティメットプレストーリーズ。
春風のアルティメットバトル!
不思議に思い調べてみると、D.C.IIの先行版で物語から9ヶ月前の出来事か・・・。
正直なところ、ボリュームは思いの外あったがただそれだけ。D.C.IIを全キャラ攻略している身としては、各キャラの声質やキャラの演出等に違和感がありすぎてのめり込むことができなかった。
それらを抜きにしても、クラスの出し物であるはずの焼きおにぎりが義之と杉並、委員長と小恋、それに由夢の5人の出し物になっている(ように見える)豪華景品の内容が結局明かされない。最低限この2点はもっと上手にストーリーと組み込んでほしかった。
まぁ当時は無料でDLできてたみたいだし、そう考えると多少(?)の手抜きは仕方がない気はするのだが・・・そんな感想でもさくらさんの登場で涙腺が緩んでしまった。「ただいま」「おかえり」反則ですよ・・・自分としては「今」それが聞きたいです・・・。
薫風のアルティメットバトル!
前ルートとは違い、キャラごとの設定がしっかり定着していてストーリーも存分に楽しむことが出来た。
体育祭の盛り上がりはもちろんのこと、それに伴うクイズ大会を上手に絡め、更にオチまで面白い。悪い箇所が見当たらないというと嘘になるが、それでも十分楽しめた。
・・・D.C.IIの本編内にて義之は、「杉並たちに乗せられてしょうがなく~悪いのは杉並たちだ~」みたいなことを言っていたが、こうしてみると義之も中々悪だなぁww伊達に三馬鹿を名乗られるだけのことはあるな、うん。
それにしても、他クラスに賭けていても自分のクラスでは手を抜かない渉はほんとうに格好いいと思う。すっかりいじられ役が定着しているが、D.C.II本編の美夏ルートのような格好いい姿もたまには見たいな、とか。
ということで全ルート終了。
D.C.シリーズはできるだけ発売順にプレイしようと思っていたが、今作のプレイを初めてすぐに、D.C.II S.Cの前にC.D.C.Dが発売されていたことに気が付いたが・・・時すでに遅し。もうこの流れで次はD.C.II F.Lをプレイしようと考えてたり。
あふた~すと~り~ずだけならお世辞にもいい出来だとはいえないが、風見学園演劇部~卒業公演~、及び薫風のアルティメットバトル!にてしっかりと挽回。総合的に見て★×6という結果に。
そして杉並万歳!!!!(謎)