あかねぶろぐ。

永遠なんてないよ。

120円の春PC感想。

あとで自分が見返すためのまとめなので、レビューというより雑記となります。

総プレイ時間。   総合得点。

約10時間。    ★★★★★★★★☆☆。

本編終了時点でのキャラの印象(EDで名前は出たが覚えてないので(春)夏秋冬で)

秋の子>冬の子>葉月>夏の子。

全ルート終了時点でのキャラの印象。

小雪>秋の子>なつみ≧葉月>かんな。

好きなシナリオ順(どれも素晴らしく正直決めかねるが)

120円の夏>120円の秋>昼休み>番外編>120円の冬>120円の春=カンナねーちゃん。


120円の冬。

自分はなににでもなれるし、なんでもできる。でももしかしたら、自分はなににでもなれるわけじゃないし、なんでもできるわけじゃないかもしれない。

大人の見る景色と子供が見る景色。同じものを目に映していても、もしかしたら違ったものに見えているのかもしれない。

60億分の1の奇跡。

ふたりとも末永くお幸せに。

・・・個人的に、「トイレの前で待っててー」一連のシーンが子供の頃を思い出して一番琴線に触れたかもしれないww

120円の夏。

学校や職場といった閉鎖空間の中では当たり前のように他人と接しているが、実はそれは奇跡だったりする。

電車の中で、街行く中で、デパートの中で。行き交う人とコンタクトを取らないのは他人だからで・・・つまり、人とひととが面識を持つにはなにかしらのきっかけが必要なわけで。

運命の出会いという言葉をよく耳にする。その出会いはもしかしたら自分がなにもしなくても、向こうの方からやってくるかもしれないけれど、「その場限り」になるか「後にも続く」か、きっかけを作るのは自分自身。

120円の秋。

幸せと不幸せ。誰もが必ず経験すること。幸せなときには喜んで、不幸せなときには悲しんで。

・・・もし不幸せを自ら作ることによって幸せを貯めることができたとしたら、その幸せはなにに使おう。

なにかを頑張ったあとにもらえるのがご褒美だけど、目的があるからなにかを頑張れる。そのことを忘れずに。

120円の春。

もう何年も前のことだが自分も主人公のように、働きたくないでござる、ニートになりたいでござると嘆いていたことがあったりする。

一人暮らしでそこそこいい給料をもらっていたのも決め手となって、お金を貯めて一人暮らしニートになったことがあったりする。

今作の主人公みたいにうん千万という大金はもちろん持ってなかったから、交際費も交遊費も、果ては食費すらも計算せずに遊びに遊んだ約8ヶ月の期間があったりする。

寝たいときに寝て朝は何時に起きたって構わなくって、お腹が空いたら好きなもの食べて、町に出かけたくなったら出かけに行って、思いつきで旅行に行ったりもして。

そんな夢のような時間を過ごしたことがあるからわかるけれど、これが案外苦痛だったりする。

働いてる時はなにも感じなかったけれど、ひとりの時間が長ければ長いほどなにをしてもだんだん虚しくなって悲しくなって、泣き出しそうなほど辛くなって・・・。

今作の主人公はすぐに葉月との出会いがあったから羨ましいなと。そしていつしか家族同然のようにそばにいることが当たり前になって、それがすごく羨ましいなと思った。

・・・とまぁ話が逸れたが、そんな経験をしてた自分にとってこの話はいろいろ考えることが多く、秋との繋がり含めとても感動的なものだった。

そしてまさかの能登さんボイス!!キャラはそこまで好みではなかったが、そんなことは関係なく聞き惚れてしまったww

おまけ~120円の夏・番外編~

冬の子(小雪)と夏の子(なつみ)は、カンナという姉も含め3姉妹だったのか。

夏のストーリーの続きだった今回、初々しいデートを繰り広げていたわけだが・・・すごくいい!!!!

バラの花を髪にさすのは盛大に笑ったし、加えて小雪の「姉の恋路が気になる」という演出も完璧で、短いながらもここまで文句のつけようがないストーリーも珍しい。

とりあえず心の底から末永く爆発してください。

おまけ~120円の夏・昼休み~

3姉妹の日常を描いたストーリー。

なんて・・・なんて小雪はかわいいんだ!!!!

姉妹関係のバランスがとても上手に表現できているため、展開も相まって面白い&癒される。このままずっとこの空間に浸かっていたい気分にさせられる。

今更ながらカンナが120円の秋のギター弾きだったことに気がついたりww

ただ、どうしても「ていっ」だけは受付ないなー。どんな形であれはたくのヨクナイ。

おまけ~120円の春・カンナねーちゃん~

カンナにスポットを当てたストーリー。

この作品の1つのコンセプト、60億分の1の確率。もちろんこれまでのストーリーもそうだったが、この言葉が一番しっくりくる今作。

出会ったきっかけは偶然ぶつかったこと。そこから知り合ったのは勘違いと嘘から。

でも、きっかけに理由なんて関係なくて、出会って知り合えたこと。それ自体がとても美しいものなんじゃないだろうか。


ショートストーリーだからこそ楽しめた。もしこれがだらだらと長編だったらまた違った印象を受けたかもしれない。

何気ない日常を描いてるにもかかわらず、そこには奇跡と偶然の積み重ねでできていて、でもやっぱり何気ない日常で。

日々忙しくしている中、ふっと立ち止まりふいに視線を向けた先にはなにか、新しい発見や出会いがありそうな。そんな気持ちにさせてくれた作品だった。

ドラマCD含め心の底から楽しめたので★×8に。・・・ねこねこソフトは今回初プレイだが、もしこれですみれもツボにはまったら過去作に手を出してしまうかもしれない。