あかねぶろぐ。

永遠なんてないよ。

星空☆ぷらねっと〜夢箱〜感想。

多少のネタバレあり。

あとで自分が見返すためのまとめなので、レビューというより雑記となります。

総プレイ時間。   総合得点。

約33時間。    ★★★★☆☆☆☆☆☆。


個別ルート突入前のキャラの印象。

ゆかり>瞳>蘭子>恭子≧佳多奈>サーシャ。

全ルート終了時点でのキャラの印象。

蘭子>佳多奈>恭子>ゆかり>サーシャ>瞳。

プレイした攻略順。

ゆかり→蘭子→サーシャ→恭子→佳多奈→瞳。

おすすめ攻略順。

ゆかり→サーシャ→恭子→佳多奈→(蘭子⇔瞳)

好きなシナリオ順。

蘭子≧佳多奈>恭子>サーシャ≧ゆかり>瞳。


ゆかりルート。

可もなく不可もなく。唐突に始まり唐突に終わる。

芯がしっかりしていていいキャラだとは思うが、なにか物足りなさを感じる。ふわふわしてて掴みどころがないというか。

ストーリーはいたって平凡。起承転結でいう転があまりに弱い。

蘭子ルート。

ぐわああああ切ない!!!!両ENDプレイしたけどふたりともとにかく不器用。若いからこそこういう道を選ぶんだろうなとしみじみ。

愛し合ってるのに満たされない何かを感じさせるふたりの距離感、情報を小気味よく後出しされていく構成と、田中ロミオならではの心地いい文章にすっかり魅了された。

シナリオはもちろん、蘭子の立ち位置やそれを取り巻く周囲の友達、どこを取っても全く不満のない素晴らしい物語だった。

そして蘭子かわいい。ほんきでかわいい。まっことかわいい。

サーシャルート。

ところどころに急展開があり置いてけぼりに。

自由とはなにかという題目に真っ向勝負したストーリー・・・とまではいかなくもしっかり考えさせられる。正樹の父が言った「他人に迷惑がかかることを自由とは言わない」というのがグッときた。この言葉を聞いた後に再プレイすると印象ガラッと変わりそう。

声優さんがたまにしっかりと日本語を発音しちゃうところは逆に違和感だったり。

恭子ルート。

一難去ってまた一難。この言葉がよく似合う話。

正樹の性格が燃えたりとぼけたりと感情移入がしづらかったり、ご都合主義(剣道の試合会場に訪れる不良等)があったりと、いい話なだけに勿体ない箇所が多く見られた。ただ、3兄弟がうまい具合にストーリーと絡み合ってて楽しさが倍増だったりしたからプラマイ0かなとも思ったり。

恭子のCGが毎回大人っぽく、立ち絵のまんま描いてほしかったな。

佳多奈ルート。

あああああああこれで終わりかー!!!!

このルートはプレイ前から人気あることを知っていたが予想以上に楽しめた。

題材が重いだけに事柄や台詞ひとつひとつが胸にずっしりとくる。正樹と佳多奈はもちろん、周囲の人たちの心の変化が上手に表現できていたのは、さすが田中ロミオだなーと。

どうしても後日談を求めてしまうが正樹はもうなにがあろうと佳多奈を大切にしていくことだろう。

瞳ルート。

どうしても瞳が好きになれないまま終了。伏線はあったにせよ急すぎる展開についていけず感情移入もできず。・・・天子の症状とか伏線あったっけ。

正樹が宇宙飛行士になる理由はしっかり確立されたが、そのせいで他ルートの動機が弱くなってしまい少し残念な感じに。

あと、正樹の性格が多少おぼつかないのはどのルートでも同じだが、このルートは更に違和感あったり。


正樹は小学校時代にどれだけ他人に影響を与えているかのかと小一時間wwゲームといえどあまりに不自然。

1つのルートを選択してしまうといかんせん、他キャラとの交流をほとんど持てなくなってしまう。最初に軽い自己紹介があるものの誰から攻略しようか悩んでしまう。それに伴い、ルートに入ると正樹以外のキャラとの接点がほぼ皆無になってしまうのが本当にいただけない。・・・他キャラの絡みもっともっともーっと見たかったな。また、正樹の過去や慎太郎が何故天文学部に入っているか等の情報がどうしても小出しになったりとそこも微妙。

とまぁ設定に関しては中々酷いものだったが、蘭子や恭子、佳多奈ルートのシナリオなんかはしっかり感動できた。しかしだからこそ他ルートとの差が目立ち、名作になりそこねた感満載。

正樹の性格がルートごとに違って安定しない。唯一サーシャだけが幼なじみではないので、そのときが正樹の素の性格ってことになるけどどうなんだろう。

原画は師走の翁さんでプレイしたが、キャラ一人ひとりの表情がとにかく豊か。笑ってる顔や怒ってる顔、悲しんでる顔もここまで表現できているノベルゲーを知らない。