あかねぶろぐ。

永遠なんてないよ。

無題36。

瞼の裏に、雪菜の笑顔が浮かぶ。五年前の、無邪気な悪戯っぽい笑顔が。二年前の、待ち疲れたような哀しい笑顔が。今の、俺を信頼しきった心からの微笑みが。

世界で一番大切なものが、目に見える。ずっと求めていたものが、目の前にある。何もかも・・・他の全てを切り捨てても手に入れる価値のあるものが・・・。かつて、世界で一番大切"だったもの"の向こう側に・・・。